코멘트
予備知識ほぼゼロから視聴。 ・ 見終わった直後は、まぁそういうストーリー展開か……程度の印象で星3評価を付けたけれども、僅か数分後に映像のあちこちが気になり始めて再度頭から視聴。 ・ 結末を知ってから再度視聴すると、様々な印象の変化が起こる作品はよくある。 (ちなみに二度見ることが前提の映画、つまり一度の視聴では理解不可能な作りになっている作品はルール違反だと思っている) でも本作で起こる「印象の変化」は、よくあるそういう作品とはレベルが違う。なんせ何もかもが根底から変化するのだから。 ・ 役者の演技がまた絶妙で、一度目は少し破天荒な熱い保安官に見えたテディが、二度目は一つ一つの仕草も直視するのが躊躇われるほど痛々しく滑稽に見える。一度目は真意がよく分からず、控えめ過ぎてあまり印象に残らなかったチャックが、二度目は患者に寄り添い心配そうに見守る献身的な保護者に見える。 ちゃんとそう見えるのである。 ・ 一度目に違和感を覚えたやる気のない捜索隊も、二度目は隅々の人たちまでは演技が徹底できないリアリティを感じ、一度目はこんなに陰謀まみれの状況で嵐の中誰にも目撃されずに消せるテディが動き回っているのに殺されないことに違和感を感じていたシーンが、二度目はシーアン先生頑張れ……に変わり。 ・ ナチスばりの人体実験、密かに繰り返される理不尽非道なロボトミー手術、政府を巻き込んだ隠蔽工作、そんなん陰謀論信者が喜んでよく唱えてる妄想そのままじゃん……と脚本への信頼性をすっかり失ったまま視聴を投げなくて良かった。 だって本当に妄想そのものだったのだから。 ・ 最初はラストのセリフが好きでなかった。作品のテーマを登場人物に喋らせるというのは安直に見えるから。 でもこのセリフは、視聴者に向けて知らしめるためのセリフではなくそのままシーアン先生に知らしめるためのセリフだったのだと思ったら、切なさが胸に迫った。 ・ この映画は、院長とシーアン先生の戦いのえいがでもある。大掛かりなロールプレイ治療を計画立案し、患者に非条理なロボトミー手術を施そうとする組織との戦い。 患者は必ず治療できる、正気に戻せる。自分たちは正義のために患者に寄り添い惜しみない協力をする。 しかし、その一大作戦の結果目覚めたレディスは、自分が妻を殺害し子供を助けることが出来なかった「モンスター」だった現実にとても耐えられなかった。治療は成功してそのことに気が付いたけれど、無理矢理にでも妄想であると分かっている「善人」正義感溢れる連邦捜査官のテディに戻ろうとした。 なんて切ないんだろう。 誰も幸福にならなかった。 自分を守るために作った偽りの仮面を無理矢理剥ぎ取られたレディスは、踏みにじられたそれをもう一度被ることでしか自分を保てなかった。 こう思ってクライマックスのシーンを見ると、必死に抵抗するテディが切な過ぎる。 ・ 正論が必ず誰もにとって良いこととは限らない。 自分の信ずる正義が誰もに幸福をもたらすとは限らない。 じんわりと切ない余韻を残す作品だった。 ・ あと、音が本当にかっこいい。 オープニングの汽笛からそのままメロディになるところとか何度見ても痺れるくらいかっこいい。 それ以外で特に好きなのは、妻と抱き合う夢の中で窓の外に湖畔が映された時に遠く反響する何かの鳴き声。 反響音、不協和音が内容とリンクして。 ・ 一度で理解できる。でも二度目を見たくなる。 そうして見た二度目は一度目の100倍面白い。 あとシーアン先生に恋した。 多分これからもまた何度も見ると思う。
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