코멘트
hanako

hanako

2 years ago

3.5


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진짜로 일어날지도 몰라 기적

영화 ・ 2011

평균 3.3

2024/4/28 ★「18歳までにこどもにみせたい映画100」(有坂塁著)で紹介されている作品を少しずつ観ていくシリーズ★「子どもたちだけの冒険」テーマより、2011年是枝監督作品のこちらを。 ◆ 両親の離婚により、福岡と鹿児島で離れて暮らす兄弟の話です。 「また家族4人で暮らす」という奇跡を起こすため、兄弟が再会するための冒険に出ます。 自販機の下の小銭探しやおもちゃを売っての金策で交通費を工面し、学校を仮病で抜け出すなど(脇の下で体温計を激しく摩擦!笑)、子供らしい作戦が可愛らしく、また周囲の大人達が「かわいい子には旅をさせよ」の精神でとても協力的で、一歩引いたところで見守る様子がよかった。 ◆ 配役が素晴らしく、主役の兄弟を演じるのは「まえだまえだ」。本当の兄弟だからこその空気感。小学校の図書室の先生が長澤まさみで(しかも「モテキ」と同時期撮影でキュートさ爆発!)、保健室の先生は中村ゆり。夢が詰まった羨ましい小学校。笑 子役の1人は幼き日の橋本環奈!元気な樹木希林にもほっこりと、豪華キャストも見ていて楽しい。 ◆ “子ども視点”で撮ることで右に出る者はいない是枝監督。と同時に、家族問題への鋭い視点は時に暗い描写もある印象。 その点今作は、九州新幹線の全線開通の企画もの映画で、ある程度心理的な制約があったのか?、是枝監督の光の部分だけで作られたような清々しさでした。故にエグ味は一切なく、清々しい映画なので年齢問わず万人にお勧めできる良作。 ◆ お気に入りのシーンは、兄弟それぞれが家族の夢を見る所。 長男は家族4人で過ごした幸せな日の夢。次男は家族が崩壊してしまった悲しい日の夢(ただここで出てくる夫婦喧嘩も、“たこ焼きを投げる”というコミカルさで、不思議と深刻になりすぎない所がこの映画の良い所)。 また、父親に付いて福岡で暮らす次男が、持ち前の明るさですぐに人気者になり、意外に寂しくなさそうな様子を電話で聞き、なんとなくつまらなく嫉妬してしまう長男もいじらしい。 冒険を通して、みんな一回り大きくなってそれぞれの家に帰る様子は、日本版スタンドバイミーという感じ。 「家族だから、離れれても見えない糸で繋がってんねん!」 「離れれてたら忘れちゃうよ、家族でも」。