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東野圭吾のデビュー30周年記念、100万部突破の同名ベストセラー映画化作品。出演は篠原涼子、西島秀俊ら。監督は「天空の蜂」の堤幸彦。脚本は連続テレビ小説「まれ」の篠崎絵里子。 ◆ストーリー 別居中で離婚間近の夫婦。ある日、娘がプールで溺れ、意識不明の状態に陥り、回復の見込みがないと診断される。夫婦はある決断を下すが、そのことが次第に運命の歯車を狂わせていく。 ◆感想 脳死と人の死の境に対して、これでもかと見る側の心をえぐってくる超濃厚ドラマ。技術によって、脳死からの回復すら希望を持ち始める薫子と、どこか冷静で俯瞰で見ながら世間との距離を保とうとする和昌、そのどちらにも感情移入できるだけに、対立する一言一言がザクザク心に突き刺さる。そして薫子の意外な行動から涙腺ダムが一気に決壊されていく怒涛の、そしてとても心温まるラスト。見応えありの一本。 この映画の素晴らしいのは、その脳死と人の死の境一本にテーマを絞って、それに対する様々な考え方、それぞれの人間背景を分かりやすく描いてる所だと思う。 1番瑞穂の近くにいるからこそいつか目を覚ますと信じ始める薫子、薫子を手伝う中で没頭していく星野、社会関係もあり次第に一歩引いていく和昌、1番遠くにいるからこそ星野を止めたがる星野の恋人。瑞穂を起点として、遠ければ遠いほど俯瞰的な物の見方をする、人間社会そのものの図式があったと思う。 そして1番近くで意見が分かれる夫婦、そのどちらの考え方も、映画を通して背景が丁寧に描かれているだけに、とてもよくわかる。“見せ物になっている”、“死んでなんかいない”一言一言が心に何度も突き刺さり、見ている自分がジレンマに陥っていくような、そんな映画だった。監督・製作陣が原作を本当にうまくまとめている結果だと思う。 ラストの弟の誕生日会での一波乱の後、薫子が取った行動、この映画の大詰め作り方、その意外性がピカイチ。前述の映画全体の見やすさもさることながら、とにかく東野圭吾による原作力、これはもう圧倒的としか言いようがない。スタンディングオベーションものです。
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