코멘트
原題は「Celle que vous croyez」です。 「あなたが思い描いた女性」とかそんな意味。 ジュリエット・ビノシュ主演のフランス映画ですが久しぶりに見応えのある作品でした。 離婚歴のある50代の大学教授クレール(ジュリエット・ビノシュ)が主人公。 若い恋人リュドにフラれたクレールはリュドの近況を知るために彼の友達アレックスに連絡をとる。 それは名前も年齢も偽ってアカウントを作り、あくまでもネット上の繋がりだった。 愛されることを渇望するクレールの気持ちの揺れや行動を見事に描いたストーリーでした。 冒頭からクレールが精神科医のカウンセラーを受けるシーンから始まり、クレールの大きく揺れ動く感情が少しずつ明らかになります。 女性として老いてくる自信のなさや、一方で大学教授としての立派な立場もありながら、足りないものは「愛してくれる誰か」なのでしょう。 「クララ」と名乗りメールや電話でアレックスと親しくなるクレール。 スーパーで買い物しながらアレックスと会話する生き生きした表情のジュリエット・ビノシュは美しかった。 そして突然老いを感じる姿もしっかりカメラはとらえている。 「雀の涙」の意味も知らない若いアレックスに「インスタ、教えて」と言われ検索したり、「くたびれたわ」の音葉に「お袋みたいな口調だ」とアレックス。 世代ギャップは絶対に隠せない! モンパルナス駅でのシーン、若い女性を探すアレックスをずっと凝視するクレールだったが視線が合わない現実はとてもリアルでした。 さて、物語は一変していくのですが、この作り方も巧い。 アレックスを完全に失ったと思ったクレールの書いた私小説。 自分の子ども2人の存在も感じられない、あくまでもクレールとアレックスの蜜月を描き、「クララ」の本当の姿を描くシーンには引き込まれました。 (あくまでも小説なのに…) シトロエンとジュークが並走する場面はクレールの本当の心の傷でもある姪のカティアの存在が浮かび上がってきました。 途中までは自分本意な嘘を突き通すクレールと感じていたけど、それなりの理由があったのですね。 見捨てられることが怖かったクレールを演じたジュリエット・ビノシュは圧巻の演技。 最後に電話をかけるクレールの姿にはまた背筋がヒヤッとしました。 ちなみにアレックスを演じたのは「パリのどこかで、あなたと」のフランソワ・シヴィル。 ちょっと純朴そうで優しい風貌がマッチしていました。 と言うことで構成も脚本も良かったしちょっとクセになる作品で満足です。
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