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へちょび

へちょび

3 years ago

4.5


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암스테르담

영화 ・ 2022

평균 3.2

第一次世界大戦から世界恐慌にかけての時代のアメリカに存在した陰謀論と、それに立ち向かった人々を描いた歴史娯楽サスペンス。なかなか深堀りのしがいがあり、多層的に楽しめる秀作でした。 まず、タイトルの「アムステルダム」の意味ですが、これは劇中の主要人物3人が友情を育み、「何があっても、お互い助け合って生きていく」という誓いを立てた場所です。アムステルダムという都市は、古くからリベラルな都市で、現在でもLGBT的に注目の都市と言われていますよね。主要の3人はそれぞれ事情と抑圧を抱えて生きているので、戦後のアムステルダムでの開放的な生活が人生最良の時と感じられ、そこで生涯の親友となりました。 映画を鑑賞し終わって、「君にもそういう町(存在)があるだろ?それがいちばん大事だぞ」と言われた様な気がして、ほっこりした気持ちになりました。アナザースカイ的なやつですね(笑) また、その辺りを歴史的な視点で考えてみると、違った面白さが見えてきます。物語の主要な舞台となるニューヨークは、かつてオランダ人が入植して「ニューアムステルダム」と呼ばれていた都市でした。ニューアムステルダムは当時から自由な都市で、初期から異教徒やユダヤ系の移民も受け入れていたのだとか。ところがどっこい、本作の時代や今の時代のニューヨークには、主要の3人の様に謂れないことで差別や抑圧を抱えている人が多く存在します。「自由の国として建国された筈のアメリカが、なぜこうなってしまったのか?アメリカ建国の前に、俺たちの先祖がどんな気持ちでヨーロッパから入植してきたのか思い出せ!」と、そんなメッセージもあるのかなと思います。 そして、その辺りを現代に照らし合わせてみるとどうでしょうか。現代社会は情報が氾濫していて、なかなか真実がわかりづらくなってきていますよね。ことアメリカで言うと、陰謀論を平然と公共の電波に乗せる様な人が政治家だったりする訳です。日本でもそうかもしれません。そんな、陰謀渦巻く現代社会において、最後に信じられるものは何か…そう!アムステルダムです!人生で迷ったら、是非皆さんの心のアムステルダムに語りかけてみて下さい! そんな、社会風刺や現代人へのメッセージも見えてきますよね。 といった感じで、テンション上がって長々と書いてしまいました。俳優陣が豪華なので気楽に観ても楽しめると思いますし、深堀りしてみても楽しいです。史実部分は少ないと思いますので、単純に探偵ものとして観ても良いと思います。おすすめです!