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3.11東日本大震災での福島原発事故を取り上げた作品です。 まず初めに日本国民の1人として、東日本大震災で亡くなられた方へのご冥福をお祈りすると共に福島原発事故で尽力された作業員の方へ感謝の意を表させて頂きたいと思います。 正直作品としては5点、よくぞ制作して頂いたと思いました。 私達の「いま」があるのも劇中の方々が命をかけて奮闘してくれたからです。 では「映画」としてはどうだったか? 一言で言うと「浅い」です。 まず当時の民主党は無能対応満載だったと思いますが、劇中では良い部分の描写がなく描写不足で、中立性に欠けていると感じました。 だから総理や各大臣、武黒一郎の名前が劇中で出なかったのでは⁉︎と政治的なものを勘繰ってしまいます。 (例えば菅総理のハイパーレスキューへの無茶振り特攻指示とそれに応えたレスキューの方の決死の奮闘がなければ今の日本はなかったという事実も否定できません…全面的に無能で悪いは安易すぎます) 演技面や描写に関しては「チェルノブイリ」と比べると本気度に欠け、「シンゴジラ」と比べると緊迫感が足りないと言わざるをえません。 中盤までの演技がそこらで起きた事件レベルで、テレビドラマの事件とどれくらい深刻度が違うのか演技からは類推できません。 これは監督の責任でしょう。 そして1番の残念はどうせ作るならもっと深く掘り下げて欲しかった…です。 吉田所長の「功と罪」は最低限入れて欲しかったです。 「功」は現場に留まり命をかけて陣頭指揮を執った事、海水注入の判断等(実際はほとんど原子炉に届いていなかったとIRIDの発表がありましたが…)「罪」は2008年6月に社内土木調査から提出された津波対策必須報告に最終的に反対した主要人物の1人だった事。 吉田所長が原子力設備管理部長時代に補修や保守点検作業を大幅に削減し、コスト削減で評価されていたという事実にも触れて欲しかったと感じました。 厳しいレビューになりましたが、「チェルノブイリ」と比較して、なぜ評価が低いのか?何が足りないのか?社会派映画を作るにあたってもっと真剣になって制作して欲しいと切に願います。 ※この映画の椿プロデューサーの「実名にすると再現ドラマになる。映画=フィクションなので…」がこの作品の全てを物語っています。
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