코멘트
dreamer

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4 years ago

4.0


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한오치

영화 ・ 2003

평균 3.2

この映画「半落ち」は、「第三の時効」「陰の季節」「動機」などの"警察小説"の第一人者とも言える横山秀夫のベストセラー小説の映画化作品だ。 この原作の小説は、警察官、検察官に加え、新聞記者、弁護士など被疑者に携わる様々な面々が、各章ごとに主人公を務めるため、いわゆる一般的な"警察小説"とは異なるが、司法の歯車としての警察、検察組織を見事に描いた作品だと思う。 そして、人生50年と記しながら、生き続けることを望んだ、主人公の梶聡一郎の"希望の意味"を深く堪能出来た、実に面白く、尚且つ、読後いつまでも余韻の残る、素晴らしい小説だったと思う。 この映画化作品は、原作の核を残しながら、ミステリーの部分を入り口に、様々な登場人物の哀歓を浮かび上がらせた、重厚な人間ドラマとして撮っていると思う。 そして、押し付けがましくなく、泣かせる感動作になっていると思う。 信頼厚い警察官でもある梶(寺尾聡)が、アルツハイマー病に侵された妻(原田美枝子)を殺したと警察に自主して来たことが事件の始まりとなる。 しかし、妻を殺害後、自首するまでの二日間の行動を梶は一切しゃべろうとしない。梶はいったい何をしていたのか。 その謎解きを縦糸として物語は進んでいく。 警察組織内部の葛藤、警察と地検の対立。 更に、弁護士、新聞記者、裁判官といった事件の真相を探る人々の抱える悩みや問題が、横糸となって、このドラマは厚味を増してくる。 事件にかかわる登場人物たちが、この事件の裏側にある真実に触れることで、心を動かされ、成長し、変化していく----。 そんな群像劇としての構成が見事だ。 この原作の小説が、直木賞の選考をめぐって論争になった、"謎"の部分などで、原作を多少変えつつも、原作の良さを生かした田部俊行と佐々部清監督の手による脚本が、実にうまい。 寡黙で誠実な梶を抑制した演技で見せた寺尾聡、記憶を次第に失っていく妻を演じた原田美枝子をはじめ、鶴田真由、柴田恭兵、国村隼、樹木希林などの役者たちの演技も見応えがある。 そして、この物語は最後に再び"二日間の謎"に集約され、法廷でのクライマックスへと収斂していくのです。 この"慟哭"にも似た梶の言葉には、激しく心を揺さぶられてしまいます。そして、ドラマは純粋なラブストーリーとして完結するのです。