元ドイツ兵が捕虜として過ごしたイングランドの名門チーム「マンチェスター・シティ」のゴールキーパーとして苦悩し、活躍する姿を描いた伝記映画の秀作です。 イギリス映画特有の抑えたトーンの美しい撮影と堅実な演出には好感が持てます。ただ伝記映画がどうしても陥りがちなストーリーの羅列で全体的印象が薄くなるという欠点は、本作も回避できていません。 そんな中で特に印象深かったのは、入団会見で記者達のバッシングに敢然と立ち向かう妻の勇姿でした。