
uboshito

비질란테
평균 3.6
ユ・ジテ(準主役)がカッコ良すぎて痺れまくりのDisney+の韓国ドラマ全8話。この、閲覧回数3億7000万回を超えたらしいウェブトゥーンが原作の「ヴィジランテ(自警団)」を主人公にした犯罪サスペンスは、それはもうとっても面白くて、ほぼ一気に見てしまうような内容だけれど、ちょっと既視感がある展開やシーンも多いっちゃ多い。例えば、悪人が邪魔な人間を「消す」方法が、毎度お馴染み、走ってる車の脇からトラックで追突する、ってやつとか…韓国の映像作品で、もうこれまで何十回、このシーンを見たことか…殺し方に斬新さがないのよね。 そんな中で、最大の特徴がこのユ・ジテのゴツゴツアクション。仮にマ・ドンソクが身体的なゴツさが100%だとすると、本作のユ・ジテは身体と気合いが半々くらい。でもそれが異様に強い。特に最終8話目のスタジアムでの死闘は、これは本当にドラマなのかというくらい、その辺の映画よりも壮大なアクションが展開された。このラストを見るために、その前の7話を見る、みたいな感じだった。 また最終的に、ジヨンが逮捕されて終わるといった凡庸な展開ではなく、記者も先輩もアレして収めたのに、むしろ悪がどんどん上の階層から降って湧いてくる絶望感に打ちひしがれて終わるというのがシブい。 これは他のレビューでもずっと同じことを書いてるけど、日本の作品だとこういうのは、必ず最後に主人公は逮捕される。それはもうほぼ98%くらいの作品で。それって結局、日本の倫理観なんて所詮その程度というか、エセというか砂上の楼閣というか。ものすごく安っぽい。韓国では、そういう安い問題意識で作品を作っていないので、悪人を違法な方法で懲らしめたとしても、その鉄槌を下した人が必ず捕まるというわけではない。なぜなら、これで逮捕されてしまったら、物語自体が破綻し、テーマが揺らぐからだ。真の悪とは何かを描かずして真の正義は描けないから。そこが日本のドラマの手抜き脚本との大きな違い。まあ日本の場合は、視聴者が、それが正義の行いであっても犯罪者は必ず逮捕されるべき、という倫理観を持っているから仕方がないのだけど。 Disney+の韓国ドラマは豊作が多い。スタッフロールもものすごく長く、お金が潤沢にあることを窺わせるが、それだけじゃない。シナリオのうまさが際立っているから、今からもう続編を見たくなっている。 【視聴:Disney+】