
ジュネ

애드 아스트라
평균 2.9
2019年204本目はブラッド・ピットとトミー・リー・ジョーンズの共演で送るスペースロマン、『アド・アストラ』。 -------------------------------------------------- 無重力状態を擬似体験させる『ゼロ・グラビティ』、非常にアナログな撮影手法ながら宇宙の深淵を表現して見せた『インターステラー』、宇宙飛行士の視点から描くことを徹底的に極めた『ファーストマン』など、数々のSF映画を通りすぎてきましたが、『アド・アストラ』の世界観はそれらを1つに集約したようでもあり、更に先へと進んだようでもあります。 -------------------------------------------------- 劇中には月・火星・海王星が登場し、そのどれもがまるで違う顔を覗かせます。単純にいずれ来る未来を想像する楽しさもありますが、太陽から惑星までの距離、それによって変わる光の色あいが計算し尽くした撮影によって見事に再現されています。本作を輝かせるのは撮影監督ホイテ・ヴァン・ホイテマの人並み外れた技巧と言ってよいでしょう。 -------------------------------------------------- それが極致に達するのは月面で繰り広げられる前代未聞のカーチェイスで、このシーンはアメリカのデス・バレーでスタントマンを起用して撮影されました。そこに資料を参考にした3Dアニメーションを用い、一面の砂漠を月面にすり替えています。ブラピやドナルド・サザーランドは砂漠にすら行っておらず、LAのスタジオで撮影した顔面のアップを合間に編集で挟んだだけ。ここまでくると最早何が本当で何が嘘か全く分かりません。 -------------------------------------------------- ストーリー自体の出来にはここまでまるで触れていませんけど、そこは「察してください」。 その点をさておいても、映像革新の幕開けとして一見の価値はあるんじゃないでしょうか。