코멘트
dreamer

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4 years ago

5.0


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내 어머니의 모든 것

영화 ・ 1999

평균 3.4

全ての人は母から生まれる。命の源である母とは一体、何だろう? ----ということを考えさせてくれ、そんな母なるものを見事に描いたのが、このスペインのペドロ・アルモドバル監督の「オール・アバウト・マイ・マザー」だ。 傷つきながらも励まし合い、たくましく生きる女たちの姿は、気高い。 そんな人生の素晴らしさを感動的に伝えてくれる映画だ。 この映画には、今の人間社会が抱える様々な問題が出てくる。臓器移植、エイズウイルス、シングルマザー、性倒錯、同性愛----。 この映画の登場人物はみな、今までの規範を頼りにしては生きられない人たちだ。 闇の中を手探りで歩いていくように、独自の生き方、死に方を探り当てていく。 そして、規範からはずれた生活をしていても、決して愚かではない。自分の頭で考え、自分の脚で立っている。 どん底から自力で這い上がる、たくましさと聡明さを持った女たちだ。 それがこの映画を、珍しく清々しい女性映画にしていると思う。 最愛のひとり息子を交通事故で失い、悲しみに打ちひしがれたマヌエラ(セシリア・ロス)は、故郷のバルセロナへと向かう。 目的は、息子が生まれたことさえ知らせず別れた、元の夫に息子の死を知らせるためだ。 だが、この元夫は、ゲイであり、エイズウイルス(HIV)に感染して行方不明になっていた----。 原色を大胆に配した色彩感覚、クローズアップの顔。それに耐える役者たちの力強い個性。 そして、刻み込まれたシワまでが美しい。 シリアスさとユーモアが混じり合った、ペドロ・アルモドバル監督の独特の語り口は、悲しみも喜びもある、本物の人生を映し出していると思う。 「欲望という名の電車」や「イヴの総て」など、過去の名画が物語の中に巧みに織り込まれていて、女らしい甘さもたっぷりあって、演じる女優たちがみな、その役柄を本当に生きているように、実にうまいのにも感心した。 その中でも、何と言ってもペドロ・アルモドバル監督映画の常連で、女の苦労もたっぷりしてきた老哲学者みたいな顔をした、大女優役のマリサ・パレデスが、特に素晴らしい。 元夫を捜すうちに、マヌエラが巡り合う人々。母にならなかったレズビアンの大女優、HIVに感染したまま妊娠した修道女、母にも父にもなれなかったゲイの友人----。 このマヌエラを含めて、彼女たちは悲しみを背負いながらも、母のように優しい。 失われた命、新しく誕生した命を、我が子として慈しむ彼女たち。 母性は全ての人の内にあり、母の愛は様々な愛の原型なのかも知れないと思わせる。 母へ、女性へ、そして命への賛歌。心を洗う珠玉の名作だ。 なお、この映画は公開後、世界中で絶賛され、1999年度のアカデミー賞で最優秀外国語映画賞、同年のゴールデン・グローブ賞で最優秀外国語映画賞、NY映画批評家協会賞・LA映画批評家協会賞の最優秀外国語映画賞、カンヌ国際映画祭の最優秀監督賞、英国アカデミー賞の最優秀外国語映画賞・最優秀監督賞、フランスのセザール賞の最優秀外国語映画賞をそれぞれ受賞しています。