코멘트
cocoa

cocoa

4 years ago

3.5


content

예언자

영화 ・ 2009

평균 3.6

「モーリタニアン 黒塗りの記録」のタハール・ラヒムが良かったので、彼の代表作でもある「預言者」を久しぶりに再鑑賞。 原題の「Un Prophete」はそのまま「預言者」の意味のフランス語。 神の代弁者とか未来を語る者など多様な意味を感じるタイトルです。 19歳で刑務所に入れられたアラブ系青年のマリク(タハール・ラヒム)。 孤児で読み書きもできないマリクは人種対立の激しい刑務所内でコルシカ系のマフィアのボス、セザール(ニエル・アレストリュプ)の下につく。 下働きをさせられながらマリクは彼なりの人脈を作り、生きる術を学んでいく…そんなストーリー。 あぁ、それにしても刑務所が似合うタハール・ラヒム…。 収監された時は周りに圧倒されビクビクしていた孤独なマリクが刑務所内で生きるにはセザールに命じられた「殺し」をするしかなかった。 その葛藤ぶりや口にカミソリを入れ実行する一連のシーンから釘付けになる。 殺したアラブ系の男レィエブの幻影とともに暮らすマリク。 セザールの命令を聞くうちに待遇も良くなり配膳係になって内外と繋がるようになる。 刑務所内の描写は興味深かった。 個室の備品も待遇と共に充実し、オーディオ製品も調達。 あの長~いフランスパンは欠かせないのだろう。 さらにセザールに言われた通り、模範囚としての外出日に様々な危ない任務もこなすマリク。 だんだんとマリクの思うような展開になるのが面白かった。 パリで用心棒を殺し、本当の標的には「セザールの命令だ」と言って矛先を変えるやり方はすごい。 アラブ系の親友リヤドに対する気持ちを感じたシーンもあった。 外出日の門限をわざと破り、40日間の懲罰房に入ったのは狙いどおりだった。 コルシカ系マフィアが減り、アラブ系が増える刑務所でちゃんと味方を作るマリクのやり方。 危険の多い任務だったが人間として向き合った成果だと思った。 6年と言う収監の中で大きく成長したマリク。 釈放時には多くのアラブ系の仲間、さらに亡くなった親友リヤドの妻と息子の姿。 (よくあるギャングものだと出所後に今度は狙われる展開だけど、今作は違う。) ちなみにタハール・ラヒムはリアドの妻役の女優と実際に結婚しているのも微笑ましい。 と言うことで、ジャック・オーディアール監督の見応えのあるフレンチ・ノアール、何度観ても面白かったです。