
Balloon Flowers

하비 밀크의 시간들
평균 3.6
ハーヴェイミルクと言ったら有名なゲイの活動家だけど、恥ずかしながら私は彼について何も知らなかったので、彼を知るには十分すぎるほど出来がいいドキュメンタリーだった。 前半はミルクがサンフランシスコの議員になる過程、後半はミルクと市長の暗殺事件とその後を描いている。 前半はミルクの半生がわかりやすく説明される。ミルクはゲイなど性的マイノリティから多大な支持を受けていると思っていたが、中国系の人もインタビューを受けており、非白人や老人、障害者など、差別を受ける全ての人の平等を訴えていたというのがよくわかる。 後半、ミルクの死後、人々はロウソクを持ち自然と集まり始める。そこまでは良いのだが、問題はミルク暗殺に関して犯人に下された判決である。今では考えられないが、ゲイを殺したためかなり甘い判決になったのだ。判決にも問題があるが、納得できない支持者たちは暴動を起こし、警察の対応の悪さもあって多数の怪我人が出てしまう。一切の暴力を否定していたミルクだが、この事をミルクはどう思うだろうか。 だが、ここまでの暴動が起きたのは、それだけミルクが支持されていて、死後も影響力があったという証明になったのだろう。 早くから暗殺を危惧していたミルクは「もし一発の銃弾が私の脳に達するようなことがあれば、その銃弾はすべてのクローゼットの扉を破壊するだろう」という遺言を残しているが、ミルクは自身の死がなければ救われない人たちがいると悟っていたと思うと、いかに酷い時代だったのがわかる。 当時よりは幾分マシになったものの、理想主義と評されたミルクの考えが現実になるのは一体いつになるんだろうか。だが、ミルクの言う通り、いつの時代も希望やエッセンスのない人生は無意味なものである。ミルクのような希望を与える人がまた現れなければ、それこそ彼のしたことが無意味になってしまうのではないだろうか。 この映画自体、ミルクを殺した犯人の出所に合わせて作られていて、近年では「ミルク」という伝記映画が作られていることから、ミルクのしたことを忘れてはいけないという人々の思いが伝わってくる。 革命児ミルクが後世に与えた多大な影響を感じ取れる力強い作品だった。