
cocoa

화해의 조건
평균 3.8
原題は「Minding the Gap」。 スケボーをする上で「道路の溝に気を付けろ」と言う事ですが、「人生の溝や歪みに気を付けろ」とでも言っているよう。 産業が衰退し企業は撤退、失業問題を抱えるイリノイ州ロックフォードが舞台。 若者ザック、キアー、そしてビンの3人の12年に及ぶ映像をまとめた意欲作。 アジア系アメリカ人のビンが自ら監督を務めています。 アメリカの高い離婚率や貧困、家庭内暴力の実態が次々と明かされる中、3人の青年のもがきや苦しみが何とも言えず、避けられない暴力の連鎖を強く感じました。 その中で一番印象的だったのが黒人のキアー。 彼は子ども時代から感情が豊かで、悔しさや感極まった時にすぐに泣き、着ているTシャツで涙を拭う。 両親の別居時に父親に引き取られ、躾や厳しさに家出を繰り返す。 そんなキアーがバスでスケートボード・パークに通ってスケボーに熱中する。 ある日、父親を亡くしてしまうけど、殴られて嫌だったはずなのに3人の中では一番父親の影響を良い意味で受けている。 「白人の仲間といても黒人だと言うことを忘れるな」 「選べるならまた黒人になれ。俺たちはいつも問題に立ち向かっているからだ」 そんな言葉を父親に言われたキアーが車に乗る時にも見えるところに免許証を置き、警官に対して「丸腰アピール」をする習慣。 洗い場の仕事からキッチンやホールに昇格して嬉しそうに働く姿。 そして最後はロックフォードの町を出て新たに人生を進む姿も前向きだった。 それからずっとスケボーのシーンをカメラで追い続けて来たビン。 彼も複雑な家庭環境で、前に進むために映画を作ったのですが…。 継父デニスに激しい暴力を振るわれていたビンとその母。 でも母は「もう過ぎたこと」と言ってビンのインタビューで涙を流すが、その後また再婚する辺りはそばに男性が必要なんだろう…。 ちょっと失望したけれどビンはもう義弟とともに乗り越えている様子でした。 もう一人のザックもそうだけど、みんな家庭内で暴力を振るわれ、ザックは早くに子どもを持ったけど恋人にも暴力を振るうと言う、まさに暴力の連鎖となっている。 アメリカの男は強くあれ! そんな意識が間違った強さとなり暴力が蔓延る事に愚かさを感じてしまう。 人口20万人にも満たないロックフォードでは暴力犯罪が多くその4分の1は家庭内暴力とか。 地域の閉塞感の強さから浮かび上がる現実問題の多いこと。 スケボーで大事なのはコントロールする事。 すっかり衰退し人気のない広い道路やスロープのあるパーキングを軽やかにスケボーする仲間達の姿は何とも言えないくらい美しくもある。 それぞれ抱えている問題はあるけれど、結果的にはスケートボードがどれだけ彼らを救ったのか。 そんな事を強く感じさせられた、彼らが前に進むためのドキュメンタリーでした。