
なつみ

기동전사 건담
평균 4.0
富野由悠季展、見てきました。 自分は、「ロボ」「メカ」「乗り物」にロマンを感じる感性を持ち合わせていません。「ロボットアニメ」には一切食指の動かない人間です。 そんな自分でも、富野氏をはじめ、ガンダムスタッフについて知りもせずにアニメを語ることはできない、ということは何となく分かっていました。 周りから勧められても、ロボバトルに興味ないのと、絵柄の古さで見る気が起きなかった「ガンダム」。 それでも富野展を見に行けるこの機会に、ちゃんとアニメの歴史に向き合おう、と、見始めました。(何様だよ、と思うけど。笑) 結果としては、富野展との相乗効果で、めちゃめちゃ面白かったです。本当に見て良かった。 圧倒的高水準の物作り観、技術力、80年代のアニメが「昔のアニメ」である、という固定観念を覆されました。 何より驚いたのは、富野氏の使う言葉や発想がものすごく前衛的。ケーススタディとか、ノンバーバルコミュニケーションとか、「え!?この言葉ってこの頃から使われてたの!?」とか、「この考え方ってこの頃からあったんだ…」とか、何なら現在の職場でも最近使われ始めた単語や概念がバンバン出てくる。 また、今のアニメでも「神作画」の部類に入る、胸や唇の震えとか、目線の撮り方とか、見せ場での表現部分がすごく細かい。 当たり前だけどこれ手書き手塗りなんだよね…。 更に、「昔のロボットアニメ=男の子のロマンを刺激する為のコンテンツ」という偏見もなくなりました。 引き合いに出すのは悪いけど、少女漫画的なマクロスFよりこちらのかき混ざり合う人間関係のが好きだ。個々人の人となりの振れ幅が大きくて、見ているこちらが揺さぶられる。 また、「人型ロボット/モビルスーツ」を使うことの技術的合理性も描かれ、未来世界で技術が進歩しても前に進めない人間や、「バトルではなく戦争」なんだと言う世界観がすごく伝わってきた。 これは、子どもにおもちゃ売れないよね。笑 例えば全てが完全に現代風にリメイクされたとして、「この時代にこれだけのことをやってのけた」という感動は再現できないだろうな。 だけど、絵柄や年代から敬遠している層には是非見てもらいたいという想いもあり…難しい。 多分、ここに着想を得た、ヒット作品ってたくさんありますよね? それでもやっぱり、自分の好みのジャンルではないこと、年代のずれによるシュールさが気になるので、★4なのですが、きっと★5つけるべき作品なのでしょう。 自分は多分、富野由悠季さんや安彦良和さんの頭の中が好きになってしまったんだと思う。 「悲しいけど、これ、戦争なのよね」