
dreamer

나인스 게이트
평균 2.8
この映画「ナインスゲート」は、老いた男性の首つり自殺のシーンで始まり、物語のまがまがしい展開を予感させ、悪魔が誘う迷宮をスリリングに描いた、オカルト・ミステリーの傑作だ。 スペインのミステリー作家ペレス・レベルテの世界的なベストセラー「呪のデュマ倶楽部」を、鬼才ロマン・ポランスキー監督が神秘的で不気味なオカルト映画に仕上げている。 あくどい方法も辞さない腕利きの本の探索屋ディーン・コルソ(ジョニー・デップ)は、悪魔研究家の男から、男が所有する「影の王国への九つの扉」という、黒魔術の書に関する奇妙な依頼を受ける。 その書は世界に三冊しかなく、残る二冊を探して比較し、その真贋を鑑定して欲しいと言うのだ。 そこで、仕事を始めたコルソだが、訪ねた人物が逆さづりや絞殺などで次々と死んでいくのだ。 スペイン、ポルトガルなど旅の途中で命を狙われ、正体不明の美女に窮地を救われる。 オカルトの原義には「隠れた本質や力」という意味があるらしいが、コルソの旅は、魔術書の九枚の押し絵に秘められた意味を解き、魔の力を放つためのイニシエーションと言えそうだ。 この魔王ルシファーに導かれるコルソが、拝金主義者という設定が、非常に面白い。 彼を助ける美女を演じるのは、ロマン・ポランスキー監督の妻エマニュエル・セイナー。 妖気とセクシーさが同居する、この世ならざる人物を好演していて、自分の口の血をコルソの額に塗り付けるシーンで、爬虫類的な冷たいなまめかしさを発してゾクゾクさせる。 そして、悪魔の書の秘密を探るうちに、禁断の扉を開けてしまう主人公をジョニー・デップが熱演し、全編に漂うミステリアスで危険なムードが、人間の飽くなき欲望を駆り立てるのだ。 悪魔そのものは出て来ないが、印象的な旋律にのった翳りと湿り気のある映像世界に、悪魔の息吹が満ちているようだ。