코멘트
【人間ドラマなヤクザ映画】 ラスト30分で視点がガラッと変わる、原作力の強さ。単なるヤクザ抗争もののドンパチ映画かと思いきや、終わってみれば、芯の強い人間ドラマ。 ◆ 第69回日本推理作家協会賞受賞の柚月裕子著「孤狼の血」が原作。監督は『彼女がその名を知らない鳥たち』の白石和彌。出演は、『三度目の殺人』の役所広司、『娼年』の松坂桃李ほか、江口洋介、真木よう子など。 ◆ 昭和63年、広島の架空の街・呉原は、暴力団どうしの抗争の火種が燻り始めていた。暴力団関連企業の金融会社社員の失踪をきっかけに、警察組織の目論み、様々な欲望をもむき出しにして、暴力団と警察を巻き込んだ血で血を洗う報復合戦が起ころうとしていた……。 ◆ 役所広司、松坂桃李の熱演をまずあげたい。広島弁の自然さはもちろん、鬼気迫る表情や、冷徹な目、破天荒な振る舞いも全て、この映画全体の滑らかさと抑揚をこの2人がしっかり強調していたと思う。告知で何度も見た「ワシら警察じゃけ、何をしてもええんじゃ」は映画の流れで見たら痺れるほど重みがあったし、後半の松坂桃李は彼の真骨頂(だと勝手に思っている)冷徹な爆発っぷりが惜しみなく披露されていたと思う。 ◆以下ネタバレ◆ 原作力がとにかく圧倒的。ヤクザ抗争に巻き込まれていく2人の警官の視点から、破天荒な大上(役所広司)に次第に疑問の目が向けられていく流れ、そして全てが真逆に転換されるラスト。視点が真逆に変わる面白さに加えて、大上の後を継いで日岡(松坂桃李)が見事に物語を成就させていく、大上に移り変わっていくストーリーが芸術的。 非常に見応えのある作品でした!
좋아요 35댓글 0


    • 데이터 출처
    • 서비스 이용약관
    • 개인정보 처리방침
    • 회사 안내
    • © 2024 by WATCHA, Inc. All rights reserved.