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2020年47本目は、アメリカの暗部と闘い続けた実在の弁護士ブライアン・スティーブンソンの小説を基に描く『黒い司法』。 ------------------------------------------------------------ 正直なところ題材や描き方に新鮮味はもはやなくて、今までに幾度も繰り返し取り上げられてきたジャンルの映画だと思います。しかし、「繰り返し描かれ続けている」その事自体が最大の問題で、実態は何も変わっていません。特に本作の舞台となるアラバマ州は黒人差別の最も激しい地域です。嘘だと思うかもしれませんが彼らには人権がほとんど認められておらず、証拠がなくても黒人を犯人にすることで自治を保つのが当たり前でした。何度見てもこの光景にはゾッとさせられます。 ------------------------------------------------------------ 1967年暴動のさなか、アルジェモーテルに監禁された黒人が差別主義者の警察官によって暴行を受ける『デトロイト』。1970年代を舞台に差別主義団体KKKによる黒人無差別テロを阻止しようとする『ブラッククランズマン』。同じく1970年代を舞台に本作同様、冤罪被害に苦しむ黒人の姿を映す『ビールストリートの恋人たち』。1980年代のブルックリンを舞台に黒人差別の問題に踏み込んだ群像劇『ドゥ・ザ・ライト・シング』。 ------------------------------------------------------------ 1989年に逮捕された有色人種の少年たちが、10年以上後に冤罪と発覚する暴行事件「セントラルパーク5」をオマージュした『ジョーカー』。1992年にはロドニー・キング事件によりロス暴動が発生、まるで事態を予言したかのような映画『わが街』。そして本作『黒い司法』で容疑者となったマクミリアンが冤罪と認められたのが1993年。事態も落ち着いたかと思いきや、2009年には白人警官が無抵抗の黒人を背後から射殺し、再び暴動が起きます。 ------------------------------------------------------------ この事件を描いた『フルートベール駅で』の主人公を演じたのは、ブライアン役のマイケル・B・ジョーダン。フルートベール駅の事件は昨年公開の『ブラインド・スポッティング』でも、未だに尾を引いていることが暗示されています。公権力のレイシズムは、1963年にキング牧師が演説をしてから今に至るまでずっと続いているんですね。彼が残した言葉「私には夢があります」。その夢はいつになったら叶うのでしょう?
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