
wishgiver

유령의 도시
평균 3.7
2020년 05월 23일에 봄
タイトルの「ラッカは静かに虐殺されている」はシリアのラッカでISIL(イスラム国)に対抗する市民ジャーナリスト組織RBSS(Raqqa Is Being Slaughtered Silently )の名称で、彼らの戦いを描いた傑作ドキュメンタリー。 アラブの春の流れを受けたシリア内戦による権力の空白に乗じてISILに首都宣言をされたラッカ。 そこでは虐殺が行われ、当時学生だったメンバーが「言葉は剣よりも強い」と、スマホを武器に立ち上がる。 本作はその創始者メンバーのスポークスマン、リポーター、カメラマンの3人を中心に、彼らの戦いを描いています。 3人はシリアからトルコ、そしてドイツへと移動して、ラッカに残ったメンバーから送られてくる情報を世界中に発信し続けますが、ドイツでも移民反対運動に出会ったり、ISILの脅迫が届き、世界中で安心できる場所がないやるせなさが描かれています。 「ラッカの戦い」はSNSを使ったメディア戦争でもあり、ISILのメディア戦略はプロを使った超ハイレベルなもので、本作もそれに呼応して非常に映像・編集レベルの高い作品となっています。 本作と前後して、ISILは欧米諸国でもテロ行為を続けたため、欧米諸国の空爆を受け、アメリカから武器供給を受けたシリア民主軍によってラッカは制圧。事実上壊滅しますが、本作でも述べられているように「思想は生き続ける」ため、その存在は未だに無くなっていません。 監督は『カルテル・ランド』のマシュー・ハイネマン。 前作よりも作品の質が大幅に向上していると感じました。 『娘は戦場で生まれた』の舞台アレッポは政府軍の攻撃の標的となりましたが、あまり重視されていなかったためにISILに占拠されたラッカ。 原題は”City of Ghosts”。 RBSSのメンバーがラッカに戻れる日を祈ります。 (2020.5.23@UPLINK Cloud)