事故が原因で記憶を失っていく病を患う元連続殺人犯と、現連続殺人犯とが偶然出会い引かれ合うように対峙していく二重螺旋。 記憶が抜け落ちる度に、思い出す度に真実が塗り替えられていき最後まで展開が読めない面白さがあり、観ていて飽きない。 今起きている殺人は誰が引き起こしたものなのか？もしかして妄想？みたいな感じで、記憶という形のないものが人間を形作っているという哲学的な問いを醸し出しているところも面白い。 最終的には過去の殺人や事故の真相など伏線もしっかり回収してくれたのでスッキリ。 ただ最後のシーンはないほうが個人的には好きだったなぁ、と思ってしまいました。 全体的に重いテイストの映画ながら所々明るい表情を見せる場面もあり、普段韓国映画はあまり観ませんが、これは良い作品だと思います。