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힌터랜드
평균 3.1
原題もドイツ語で「Hinterland」。 「後方」、「後背地」とか「港湾都市の背後の地域」などの意味。 『ヒトラーの贋札』のステファン・ルツォビツキーが手掛けたオーストリア、ルクセンブルク合作のミステリーです。 第一次世界大戦後、ロシアの捕虜収容所に捕らえられていたペーター・ペルクと戦友たち。 帰国した彼らは敗戦国になりすべてが変わった母国に驚く。 妻子の姿も消えたペーター宅。 さらに帰還兵の仲間たちが次々と殺される事件が起きる。 元刑事だったペーターは犯人を見つけられるか…そんなストーリーです。 何と言っても全編ブルーバックの撮影が特徴的。 背景の建物も歪んでいて、合成だらけの画面にちょっと驚く。 さらに演者の拙い演技もたくさんあったが、主人公のペーターの苦悩する姿はなかなか良かった。 2年も辛い捕虜生活を送り、祖国に戻ったペーターと戦友たち。 荒廃した祖国でフラッシュバックに耐えながら生きるしかない。 元刑事で捜査能力に優れていたペーターは旧知のヴィクトアが警視になっていて驚く。 この警視も最後まで信用できないと感じた。 ペーターを連続殺人の犯人だと勝手に思う若手刑事セヴェリン。 最初は攻撃的な態度だったが、あることがきっかけで友好的になりペーターに協力する。 最後に真犯人がわかる時、あまりにも辛い事実に唖然とした。 セヴェリンの存在は正義の元にあったのは救い。 ペーターの捕虜時代の事実がわかってくると、戦争は何も生まないとつくづく思った。 (まだ第一次世界大戦後だけど、その後も世界的には戦争がつづく…) 特殊な映像で戦争の悪夢を描いているが、歪んだ社会を良く表していると思う。 確かにチープな映像もあるが、事件を追うペーターの姿を追えば気にならなくなった。 途中までの人物像の描き方がわかりにくいから、犯人の本当の姿もサラッと描いてあってもったいない。 でも嫌いな作品ではないです。