
北丸

말모이
평균 3.9
辞書を作るということは、その国の言語を「記録」することなのだということを改めて知る。言葉の意味を知るための書物が辞書だけど、実はそれ以上の意味が込められている。これに関してはどこの国の辞書も言語も同じ。故に辞書はあらゆる言語にとって大切な書物となる。自国の歴史や文化を収集、定義、分類して記録するからだ。まともな辞書が作られなくなった言葉は廃れ、滅びるだろう。それがわかっているから、文明国家は辞書作りがどれほど金にならなくても続けている。でもあの時代の朝鮮半島においてその仕事は命をかけねばならない仕事となってしまった。私たちの祖先がそのようにした。それが歴史の事実であることを、私たちは直視しなければならない。 ということを踏まえての感想。 俳優さんは名優ばかりがズラリなのでそこは普通に感じいったが、驚いたのが日本語の正確さ。スタッフロールが読めないので誰が監修しているかはわからなかったが、劇中に出てくる「日本人」及び「日本語を使う朝鮮人」という人の日本語の言葉遣いがすごかった。この手の映画は外国語はわからないだろうからとテキトーに流すこともあるが、これは正確。妙な話法になっておらず、発音はともかく日本語としての違和感がなかった。こう言うところの作り込みは、映画の制作陣が視聴者を決して甘く見てないことの証左なのだろうなと思ったし、そういう所がこの作品の隅々まで行き渡っていたと思う。 命がけで言葉の収集を続ける人々を描き出す作品だから、ついつい全編シリアスにしたくなるが、この映画はそんな事もなく笑いどころもちりばめられている。ユ・ヘジンさんが軽妙な演技が上手い人だからってのもあるだろうけど、時折挿し込まれる笑いどころがあるので映画として飽きることなく最後まで見ることができる。 韓国映画は、これに限らずだけど、こういう「力の抜きどころ」を作るのが上手い作品が多い。エンタメの匙加減が絶妙。 当たり前だが朝鮮半島にも方言がある。その違いもほんの少しだけ知ることができたりと、見るべきところが多い良作。これを機に韓国語勉強したくなってくる。