この映画の物語紹介には騙されました。残念なことに、悪い意味で… 物語紹介文を見ると、よくあるゾンビものに思えます。そのフランス産版なんだなと思って観たら、聞いてた話と違うやないかー！って内容でした。 大雑把に言うと、非社交的な主人公が、非社交的なまま割と安全に引きこもり生活し、お洒落に音楽を奏でつつ、孤独に苛まれていくというお話です。 途中生存者として出てきて、ヒロインかと思われるサラですが、主人公に撃たれた傷が元でとっくに亡くなってるっていう衝撃。 主人公の精神のヤバさがいよいよここまできてるのか、と分かるシーンでもありますが、もしかしたらサラの幽霊のようなものが、主人公と実際に話をしたのではないかとも思えます(屋根伝いに移動してきた話の現実味を考えると)。 終盤では、主人公の自業自得リサイタルによって集まってきていたゾンビが建物内に雪崩れ込み、強制的に引きこもり終了して終わり。 よくあるゾンビものの、スタートラインにようやく立って終わりです。 数あるゾンビ作品の中で、まあこういうのもありなのかな、と思いますが、見所のある映画ではありません。