またまた出ましたリュック・ベッソン絡みのサスペンス映画です。今回は原案のみなので、アイデアを出したに過ぎないと言うことなのでしょうか、それにしてもあまりにお粗末な出来で閉口してしまいます。 盲目のピアノ調律師が実は凄腕の暗殺者と聞けば、誰しもそのプロフェッショナルぶりに注目したくなるところですが、なんと本作はその一番大事なところを完全スルー。最後までなぜこの男がハンデを背負っているにも関わらず、暗殺者として重宝されているのかがまるでわからないのです。 その代わりに本作は余分な追加情報が非常に多い。部下の美人刑事が主人公に恋してるとか、主人公が昔に事故で妻を亡くしてるとか、その息子が同性愛者だとか、確かにキャラクターに輪郭を与えることは重要なものの、それにしても詰め込みすぎである部分は否めません。リュック・ベッソンが絡むと作品が凡作以下になるというジンクスをそろそろ破ってほしいものです。