
cocoa

브래스드 오프
평균 3.4
原題は「Brassed Off」。 「怒っている」「うんざり」の意味。 1990年代のイギリス、ヨークシャーの炭鉱の町グリムリーが舞台。 炭鉱閉鎖に揺れる炭鉱夫たちで結成されているブラスバンドを描いた実話ベースのお話。 もう25年ほど前の作品だが今観てもグッとくる感動作です。 歴史のあるブラスバンド、その名も「グリムリー・コリアリー・バンド」。 全英ブラスバンド選手権に向けて練習するがメンバーの中には身が入らない数人もいる。 炭鉱閉鎖の危機に気持ちが安定しない者、生活が苦しく借金を抱える者、夫婦間の冷えきった者など。 若い炭鉱夫アンディをユアン・マクレガーが演じているが印象は薄い。 それよりも4人の子沢山で生活が苦しく妻にも辛い暮らしをさせているフィルが追い詰められていくシーンが気の毒で…。 過去の炭鉱デモで服役し、その時の借金も残り、ブラスバンドの楽器トロンボーンさえも壊れる。 同じ炭鉱夫で指揮者の父親を持つフィルは気弱な所もあり、なかなか真実を告げられない。 父親ダニーを演じるのはピート・ポスルスウェイト。 (「父の祈りを」でダニエル・デイ=ルイスの父親役が素晴らしかった。) 小さな炭鉱の町でみんなが一つになってブラスバンドを応援する姿も良いし、ロンドンでの決勝で演奏された「ウィリアム序曲」や帰りのバスの「威風堂々」も素晴らしかった。 (実際のバンドのメンバーも演奏しています。) トロフィー授与の時、指揮者ダニーのスピーチにあるサッチャー政権「サッチャリズム」に対する批判が何とも言えず。 「政権は産業だけでなく共同体や家庭も破壊してきた。」 「仕事だけでなく生きる意思も奪っている。」 同じようなテーマで何本も秀作な映画が生まれている英国です。 サッチャー、ブレア、キャメロンなど(途中省略)で続いた政策転換で弱い者が苦しむ実情。 それぞれの立場があると思うし、経済のために仕方ないこともあるのだろう。 炭鉱に限らず斜陽になり消えていく産業、時代の流れとも言える。 音楽の力も加え、苦しむ炭鉱夫たちのドラマはいつ観ても秀作でした。