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星ゆたか

星ゆたか

2 years ago

4.0


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셰인

영화 ・ 1953

평균 3.5

2024.1.7 BS231TV~放送大学オーディトリアムにて三度目の鑑賞。(今年から日曜から土曜の夜に変更か?) ますますその宮本陽一郎教授の放送前後間の解説で視点が深まる。 『シェーン!カムバック!』のあの少年の叫び声が。 アメリカ.ワイオミングの山脈の背景に向かって去っていくアラン・ラッド(当時39才)のシェーン像に被り。 さらにヴィクター・ヤング(1989~1956)作曲のテーマが送り出す名ラストシーン。 こんなに短縮したイメージで一つの 映画が思い浮かぶ作品も珍しい‼️ ただ今回の鑑賞で、これまで少年がシェーンを見送った時間は、青空に山脈が映える昼間だったと思っていたら。 一方的利権を武力で押し通そうとする 牧畜業者を早打ち対決で倒し。 その結果.開拓農民の夜明けを象徴する。 まだ夜の明けぬ薄い闇夜だったのは記憶違いでした。 ちなみに当時10才だったブランドン・デ・ワイルド少年はその後.数本の映画に出演、30才の時.自身の車の運転事故で亡くなっているそう。 また主演のアラン・ラッド氏はこの後数年活躍し、精神失陥で睡眠薬とアルコールの使用で51才で生涯を閉じた。 つまり二人とも一番輝いていた姿を映像に焼き付けたのが本作であったという事か。 また今回一番感心したのは。 この映画の原作ジャック・シェイファー(49年刊行)の作品時代背景が。 きっちりと登場人物のセリフで描かれている所だ。 つまり流れ者の主人公シェーンがひと度世話になる開拓農民一家と。 敵対する牧畜業者一家の関係は。 これはもともと先に牧畜業者が、先住民との紛争を越え、放牧地として活用していた土地に。 1862年のリンカーン大統領交付の 〔ホームステッド:自営農地法〕 (西部の公有地の未開拓地一区画を、無償で提供する) で入植してきた開拓農民との軋轢が原因だったのだ。 原作では1889年の設定の物語だ。 「天国の門」という物語で描かれた牧畜業者と開拓農民の“ジョンスン郡戦争”は1892年という事だ。 つまり単純な敵味方の殺し合い西部劇ではないという所。 しかも平和な開拓農民生活を慎ましく送りたいと願う一家の少年の視点で描かれている点も大きな特色。 少年の視点だから、優れた年長者への憧れもある。 銃に象徴される社会の“強い正義のヒーロー”に対する憧憬の気持ちの息子に。 夫の身の安全を願う母親の非暴力への思い。 この開拓農民の男女子供の結託した世界に対し。 牧畜業者の方の年長者の荒くれ男だけの世界というのも気になる所。 彼らのたむろう酒場に普通女の姿が見えるのが西部劇だが。 この辺は男だけの“軍隊”をどこかに象徴しているらしい。 また正悪の裁きの象徴の保安官も話の中では、呼びに応じるために三日間かかるとあり、登場してきないのも普通の西部劇でない所だ。 この他宮本陽一郎教授の解説によると。 本作は保守・家庭・順応主義VS 個人・資本・反抗主義の闘いという 深読みも出来る映画だという。 アラン・ラッド対ジャック・パランスの拳銃早打ちの見せ場もある西部劇で。 フランク・キャプラ監督作品で有名なジーン・アーサー(当時42才)の少年の母親と。 流れ者シェーンとの淡い恋心なども女性に人気の西部劇らしい。 監督はジョージ・スティーヴンス(1904~1975)さん。 「陽のあたる場所」(51)「ジャイアンツ」(56)でアカデミー監督賞。