
てっぺい

폭탄
평균 4.1
2025년 10월 30일에 봄
【爆発的映画】 山田裕貴と佐藤二朗の目と目の戦い。取調室で繰り広げられる“悪の心理戦”は、静かなのに爆音のよう。圧倒的リアリティと演技の熱で、観る者の内側にも爆弾を仕掛けてくる。 ◆トリビア ◉#悪意が理解できてしまう 山田裕貴は、類家という人間がタゴサクという“真に悪意を持つ者”の気持ちに共感するマインドが、自身と重なると明かす。 ▷「なぜタゴサクがあんなふうになったのか、彼が世界や人間に対して悲観している部分を、僕も自分の人生の中で体感してきているので。演じるうえでも類家の気持ちがわからない部分はなかったです」 (https://press.moviewalker.jp/news/article/1298461/) ◉#善と悪の差は一歩だけ 類家は真心を持ったヒーローになりたかったと分析する山田。しかし世界の全員を救えない現実に、とりあえず目の前の事件に決着をつけて腹一杯飯を食う、その類家の感覚に理解を示す。 ▷「僕がとにかく守りたかったのは、類家とタゴサクが似た者同士だ、ということ。一歩踏み込んでしまったタゴサクと、“割に合わないからやらない”だけの類家は似ているんです」 (https://press.moviewalker.jp/news/article/1298461/p2) ◉#監督の指示を拒否 山田は監督からの『タゴサクの周りを歩きながら事件を解いてほしい』との指示を拒否したという。 ▷「“椅子から立つ”ことは、類家にとっては“リングから降りる”行為だと思っていたので、常にタゴサクと目を合わせ、一瞬も見逃さない状態で前に座っていたかったんです。打ち上げで『お前が一番、言うことを聞かなかった。でもそれが類家っぽかった』と言ってくださいました」 (https://press.moviewalker.jp/news/article/1298461/p2) ◉#目の動きで見せる意思 山田は、類家特有の癖の表現にも注力。ペン回しや細かい所作にもこだわったという。 ▷「目をどう動かすか、ということにすら気にしていましたね。ペン回しも、最初は(普通の)ペン回しだったんですけど、天才っぽくないというか。それで、ただずっとペンを動かしたり、腿を叩いたりして」 (https://rockinon.com/blog/cut/213450) ◉#役への宣戦布告 佐藤二朗は、タゴサクを演じるにあたり並々ならぬ熱量で準備。リハーサルよりかなり前に行われた本読み(台本の読み合わせ)で、すべてのセリフを覚えて臨み、周りを驚かせたという。 ▷「監督もスタッフも共演者も聞いている前で、『今回はこれぐらいの意気込みで行きますよ』とプレゼンのつもりで。そのインパクトがかなり大きかったらしく、ハッとなった裕貴が『頑張ります!』となっていました(笑)」 (https://press.moviewalker.jp/news/article/1298461/p2) ◉#役が自分に寄ってきた 佐藤二朗は、タゴサクの設定が小太りの中年、ドラゴンズファンと、自身との共通点に驚いたという。 ▷「さらに物語の舞台『野方警察署、始まって以来の大事件である』と読んで、もう『怖っ!』となって。だって僕、東京で初めて住んだのが野方なんですよ。そうしたらオファーが来て、『ようこそ~』って(笑)」 (https://press.moviewalker.jp/news/article/1298461/) ◉#10円ハゲも自作した俳優魂 タゴサクの特徴である“10円ハゲ“は佐藤自らの発案で、特殊メイクではなく実際に作り上げ、出演発表までは常に帽子を被って生活していたほど、凄まじい熱量で製作陣に応えている。 ▷プロデューサー「二朗さん以外、スズキ役は考えられなかった。二朗さんにお断りされたらこの企画自体やめようと思っていた」 (https://eiga.com/news/20250912/26/) ◉#爆発も演技もガチ 劇中全ての爆破シーンで本物の火薬を使用。実際に爆発を間近で体験した伊藤沙莉は、そのリアリティについて興奮しながら語る。 ▷「来るって分かっててもやっぱあの音と迫力でうわってなるんですよ。 だから、あの、びっくりするお芝居が全く必要ないっていう」 (https://www.youtube.com/watch?v=IgQS5v4P_xw) ◉#観客にも“爆弾”を仕掛けた監督 原作は情報量が多く、超人的なスピードで展開していくが、永井監督は「原作を読んだ時の体感を、映画でも表現したい」と感じ、「映画館を出た時にものすごいものを観たという充実感と、ある種の疲弊感を覚えるような作品を目指そう」と覚悟。“爆弾”は、監督の心にも火をつけていた。 (https://screenonline.jp/_ct/17795178) ◆概要 【原作】 呉勝浩による同名小説(「このミステリーがすごい!2023年版」で1位を獲得) 【監督】 永井聡(「キャラクター」) 【出演】 山田裕貴、佐藤二朗、伊藤沙莉、染谷将太、渡部篤郎、坂東龍汰、寛一郎、片岡千之助、中田青渚、加藤雅也、正名僕蔵、夏川結衣 【主題歌】宮本浩次「I AM HERO」 【公開】2025年10月31日 【上映時間】137分 ◆ストーリー 酔った勢いで自販機と店員に暴行を働き、警察に連行された正体不明の中年男。自らを「スズキタゴサク」と名乗る彼は、霊感が働くとうそぶいて都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告する。やがてその言葉通りに都内で爆発が起こり、スズキはこの後も1時間おきに3回爆発すると言う。スズキは尋問をのらりくらりとかわしながら、爆弾に関する謎めいたクイズを出し、刑事たちを翻弄していくが……。 ◆ ◆以下ネタバレ ◆ ◆対比 取調室で等々力とタゴサクが初めて対峙する冒頭。タゴサクはラストまで取調室、等々力はその後、外での捜査にあたっていく。冒頭に刻まれたのはこの“内”と“外”。“外”で次々と起こる爆発を、“内”で一歩も動かず予言していくタゴサクの姿が不気味そのもの。秋葉原もバイクも駅の自販機も、劇中の爆発は全て本物の火薬を使用しているという本気度にも痺れる。そして、静かな取調室のカットから、突然の外の爆発に切り替わる事で鼓動も増す。“内外の対比”は、そうして同時に“静”と“動”の音の対比にもなっており、これが原作ではできない実に映画的な表現。その事でよりタゴサクの不気味さも増し、終始ゾクゾク感が止まらなかった。 ◆演技力 本作のもう一つの魅力がタゴサクと類家の“読み合い”バトル。目の動かし方までこだわったという山田裕貴は、タゴサクを射抜く鋭さと、圧に屈する脆さを“目”で演じ分ける。特にラストで「あんたの気持ちが分かる」と言い放ち、善悪の一線を超え“危うさ”を漂わせる目の演技が素晴らしかった。そしてそれを軽く凌駕してくる佐藤二朗。本読みからセリフを覚える本気度を見せたという彼の、長ゼリフを淡々と重ねつつ、表情に常に不気味さを消さない演技はまるで、仮面を被った爆弾のよう。それこそ類家が一線を超えてきた時に見せた、笑いとも泣きとも分からぬ表情は、他に類を見ない戦慄の演技で思わず身震いした。 ◆ラスト ラスト30分、黒幕が明日香だったという衝撃。その衝撃度合いに、それまでのミスリードが構成、演出、演技力共にいかに秀逸だったかが伝わってくる。そしてあの「あんたの気持ちが分かる」へ。思えば同じく「気持ちは分からなくもない」と等々力が長谷部の悪趣味を理解した事からも示されるように、本作のメッセージは“誰しもに宿る悪”。タゴサクは大きく一線を超え、ベテランの清宮でもタゴサクの指を折り、“心の形”を見せつけられる。つまりそれは“性悪説”、しかし類家はそのトリガーを引かない事をタゴサクに宣言する。一度も類家の名を呼べなかい畏怖から転じてその名を呼び、“引き分け”を告げるタゴサク。そして“3番目の爆弾”が不明のまま幕を閉じる。1番目の爆弾がタゴサクが仕掛けたもの、2番目は辰馬達が仕掛けたもの、ならば、3番目は人間そのものが内に秘める“性悪”が仕掛けるものという隠喩だと、自分には思える。視覚聴覚で直情的に脳を揺さぶりながら、最後に心に爆弾を残す、まさに爆発的映画の名にふさわしい余韻だった。 皆さんはどう感じましたか? ◆評価(2025年10月31日現在) Filmarks:★×4.1 Yahoo!検索:★×4.3 映画.com:★×4.3 #爆弾 #爆発的映画 #悪の心理戦 #善と悪の境界 #取調室の映画 #リアルな爆発 #映画考察 #映画レビュー 引用元 https://eiga.com/movie/103262/ https://ja.wikipedia.org/wiki/爆弾_(小説)