코멘트
【小松菜奈どハマりの突っ走り恋】 “人を好きになるのに理由なんていらない”劇中のセリフそのまま、年の差御構いなしの陸上女子の突っ走り恋に、見事に小松菜奈がどハマり。爽やか純愛映画。 ◆ アニメ化もされた眉月じゅん原作漫画の実写映画化作品。監督は『世界から猫が消えたなら』『帝一の國』の永井聡。 ◆ ケガで陸上の夢を絶たれた高校生の橘あきらは、偶然入ったファミレスで店長の近藤から優しく声をかけられ、そこでバイトを始める事に。バツイチ子持ちで、ずっと年上の近藤に密かな恋心を抱き……真っ直ぐすぎる17歳、さえない45歳。 ふたりに訪れる、人生の雨宿りの物語。 ◆ 原作未読。 ただただまっすぐなあきら(小松菜奈)のまっすぐな目、まっすぐな恋への姿勢がとても爽やかで微笑ましい。絶妙なのは、どこかに実在の人物が存在すると思える、程よいキャラのぶっ飛び度だと思う。めちゃくちゃ足が速くて、言葉尻を取ってデートにこじつけて笑、願掛けにガチャを回しまくって笑、全てがまっすぐ過ぎて突っ走ってるけど、そんなところがとても愛らしい女子高生。それを小松菜奈が全く違和感なく演じきれていたと思う。こと彼女の少しアートな顔立ちが後押しして、普通に見てるだけなのに睨んでると思われてしまう原作のキャラ(だと思うけど)の再現性はとても高いのではと勝手に思う。走っている細いフォルムもまさに絵に描いたようなしなやかさ&美しさ。彼女はこの役のために生まれてきたのではと思うほど笑 全体的にも本当に雨上がりのような爽やかさ。店長とドロドロになるどころか、付き合う事もなく、ただ軽いハグだけで終わる恋愛映画って笑 今時珍しいと思った。 1つ残念だったのは、作品としての結論がなかった事。陸上に復帰して何か結果が出たわけでもなく、店長との関係が築かれたわけでも消えたわけでもない。解釈に少し困ってしまうのは、原作でも恐らく話がまだ完結してないからなのではと思う。 いずれにしても、ドロドロせずとても爽やかで微笑ましい、胸キュン恋愛映画でした!
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