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【土屋太鳳無双】 2人の顔が入れ替わる発想の面白さと、描かれる人間の欲望のリアルさ。二つのキャラの演じ分けが出来て、鬼気迫る表情も背筋が凍る、踊りも上手い、まさに土屋太鳳無双な映画。 ◆概要 松浦だるま原作、累計発行部数230万部突破の同名コミック実写映画化作品。出演は土屋太鳳、芳根京子、横山裕、檀れい、浅野忠信など。監督は「ストロベリーナイト」の佐藤祐市。 ◆ストーリー 天才的な演技力を持ちながら、容姿に強いコンプレックスを持つ淵累(芳根京子)と、美貌に恵まれながらも花開かず、大成することに異常な執念を持つ舞台女優の丹沢ニナ(土屋太鳳)。2人は、塗ってキスをすると顔が入れ替わる口紅を使い、入れ替わることを決断する。 ◆感想 欲望や嫉妬、優越感と劣等感、人間じみた様々な感情が、顔が入れ替わる不思議な描写と共に生々しく描かれる。そして美貌を手に入れた累が次第にその“自分の居場所”にのめり込んでいく姿が実にリアル。「ここには私の居場所がある」舞台稽古シーンでの累の思いが、劣等感と優越感の絶妙なはざまに立つとても印象的な描写だった。 この映画ならではな主演の2人の演じ分けが際立つ。一人二役、さらにそれが2人で一役となる、他の映画にない珍しく難しい役どころを、見事に演じていたと思う。途中どちらがどちらなのか本当に分からなくなる笑。ワンカット同ポジで2人が入れ替わる不思議なシーンも違和感なく、映画の世界観がよく表現できていたと思う。 もっと言えば、芳根京子もさることながら、土屋太鳳の演技力が光る。一瞬だけ目を見開くラストの舞台シーンはそれだけで背筋が凍るような鬼気迫るもの。ニナの下手な演技と累の上手い演技の差も強調出来ていたし、踊りも上手い。まさに土屋太鳳無双。『8年越しの花嫁』の体当たり演技も拍手ものだったけど、この映画でも彼女の底力を感じさせられた。 残念だったのは… ◆以下ネタバレ◆ 漫画映画化ものによくある、そして逃れようがない事なのだけど、結論がない。欲望のままに進む累には堕ちていく何かしらの結論があってもいいと思うのだけど…。ただその中でも、舞台の内容と2人の姿が重なっていくラストは逆によく考えたものだなと思う。「私は人を殺さない」そう語っていた累が、ヨカナーンを殺してまで手に入れたサロメと重なっていく様が、狂気そのもののこの映画テーマをラストに力強く表現していたと思う。
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