
らいか
4.0

파문
영화 ・ 2023
평균 3.4
2023년 06월 02일에 봄
「波紋」鑑賞完了。 荻上直子監督好きとしては外せない映画。 前作の「かわっぺりむこりった」では大泣きさせられてしまったのだが(映画好きの友人によるとなぜそんなに泣いたのか不審がられてるがそれは置いといて)今回はそれほど泣きはしなかった。泣きはしなかったのだが... なかなかに心の奥深くに刺さる映画だわ こりゃまいった。 人生の凝縮がすごい。 ポスターにもなっている枯山水。 もともとは禅の精神から生まれたもので、一滴の水も使わず岩と砂で山水を描き出す。 あるのにない ないのにある きれいはきたない きたないはきれい つよいはよわい よわいはつよい ああ、ほんとすごい。 いろろいろいろいろいろ考えてしまう。 心に落ちる一滴の水。生まれる波紋。 宗教、震災、原発、差別こう言ったものを描こうとする時、どうしても重く暗くなってしまうのだが、絶妙なバランスでこれだけ自然に見せることができるとは。 これまでの「かもめ食堂」とか「彼らが本気で編むときは」とかの雰囲気は残しつつ、ずっぽりと深い心の部分に残る映画。おこがましいのだが、監督荻上直子の映画はこういう風に昇華されていくのかとただただ感嘆。 ストーリーもさることながらまた役者さんたちがほんと素晴らしい。主役の筒井真理子さん。申し訳ないが今回で初めて知り、そして記憶に刻まれました。上手い。主人公である須藤依子そのものだわ。その脇を名バイプレーヤーズ達が固める。光石研、木野花、柄本明、キムラ緑子、磯村勇斗...。特に木野花さん、あなたは助演女優賞ですはい。 ああでもこの映画、もし20代の頃に見ていたら好きは好きだけどそんなに心には刺さらなかったかも。これもまた年をとったと言うことか。 気になった方はぜひ。