코멘트
2019年225本目は実在のジャーナリスト、メリー・コルヴィンの半生を綴った『プライベート・ウォー』。 -------------------------------------------------- 一度ならず何度となく戦場での取材を続け、片目を失ってもなお自らの信念を曲げなかった彼女ですが、その姿を見て浮かぶのは「尊敬」ではなく「恐怖」です。何故ここまでできるのか。何が彼女をそこまで突き動かすのか。妄執とも呼べる何かに取り憑かれたメリー・コルヴィンには、世界の真実を知りすぎてしまった人間だけが覗く「深淵」が見えているようでした。 -------------------------------------------------- 映画の中ではアルコールや煙草に依存し、PTSDや悪夢に苦しめられる様子が、非常に痛々しく描かれています。一見、完全無欠の女傑に見えるコルヴィンも、我々と何ら変わらない1人の人間であったことを感じさせると共に、普通には生きられなかった彼女の「幸せ」とは何だったのだろう?と思わずにはいられません。 -------------------------------------------------- そして忘れてはならないのが、監督したマシュー・ハイネマンその人も過激な撮影で知られるドキュメンタリー作家であることです。『カルテルランド』ではメキシコ麻薬戦争の中心地に足を踏み入れ、『ラッカは静かに虐殺されている』ではシリアのテロリストから狙われる活動家に肉薄。彼もまた、真実の代償を命で払い続けるジャーナリストなのです。 -------------------------------------------------- きっとハイネマン監督もロザムンド・パイク演ずるメリー・コルヴィンをレンズ越しに、自分の姿を重ねていたんじゃないでしょうか。そう思うと本作は、彼がいつかの自分と向き合う為の「荒療治」だったのかもしれません。
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