
dreamer

천국의 나날들
평균 3.4
"光と風の映像詩 「天国の日々」" 映画とは、つまるところ、映像による芸術に他ならない。 映像派の詩人、テレンス・マリック監督の「天国の日々」を観ると、あらためて、そんな当たり前のことを確認させられる。 エリック・ロメールやフランソワ・トリュフォー作品の名カメラマン、ネストール・アルメンドロスが、撮影を担当。 夕暮れのシーンは、すべて日没後の残光で、魔法のように美しい映像が撮影できる時間帯である"マジックアワー"に撮ったというこの作品は、映画が限りなく詩に近づけることを証明している。 1910年代の半ば、アメリカのテキサス州の広大な農場。 麦の収穫期に合わせて、大勢の季節労働者が各地から集まってくる。 ビル(リチャード・ギア)と妹のリンダ(リンダ・マンズ)、ビルの恋人アビー(ブルック・アダムス)も群れの中にいる。 彼らがどこで生まれ、どのように育ってきたかはわからない。 はっきりしているのは、貧しく、各地を流れ歩いて日々の糧を得ていることだ。 そして、世間的にはアビーも含めて3人兄妹ということにしている。 そのほうが面倒でないからだ。 一人暮らしの農場主の男性(サム・シェパード)が、アビーに恋をしたことから、ドラマが始まる。 農場主の重い病を知ったビルは、アビーに、農場主の愛を受け入れるように勧める。 貧しさから抜け出す絶好のチャンスだからだ。アビーは従い、農場主と結婚する。 そこからは、予想通りの展開になる。 物語の進行役を務めるリンダが語るように「完璧な人間なんていない。半分は悪魔で、半分は天使なのだ」。 嫉妬に狂った人間は、悪魔に変貌するしかない。悲劇だが、暗くはない。 第一次世界大戦に参戦する直前の、超大国ではなかった頃のアメリカを、愛おしむような優しさが伝わってくる。 ネストール・アルメンドロスは、フランソワ・トリュフォー作品に参加するため途中降板したが、後を引き継いだ「夜の大捜査線」「カッコーの巣の上で」などの名カメラマン、ハスケル・ウェクスラーが、二人の見分けが付かないほど見事な仕事をしていると思う。 風になびく麦が美しい。