いくつになってもファッションを、そして人生を楽しもうというニューヨークの女性たちを追ったドキュメンタリー。 まあ、にゅーよーくならおばあさんが多少奇抜なかっこしててもみんな褒めてくれるんでしょーよとちょっと斜に構えて見始めたけど、あちらの人ですら「年配の女性は手遅れだと世間に吹き込まれて打ちのめされるの」と言っている………。しかし、たとえブランド品を身につけなくともファッションフリークとかでなくとも、ちょっと自分が好きな服なりアクセサリーなり身につければ気分よくいられるのは若い女性もシニアも変わらないのだ。男性だってそうじゃないの？だけど中高年の女性にはことさら過剰に「身をわきまえよ」という圧力がかってる。唯一許されるのは品よくエレガントであることだけ…。何きたって誰かに迷惑かけるわけでもないのに。まあ、そういう圧力にも負けずここに出てくる女性たちはみんな先を見据えつつ日々ファッションを楽しんでいる。もちろん作品全体を通して明るい面を主に取り上げているきらいはある。体の不調に悩む人もいるけど、孤独ではないし寝たきりでもない。ファッションショーを観てる最中に亡くなる人がいてもそれはもう理想的なピンピンコロリでしかも95歳の大往生。あくまで理想的なおばあさんたちしか出てこない。それでも歳をとって楽しく生きている人の姿って若い人にも希望であると思う。だから「高齢者は若者のリソース奪ってる」とかいうしょうもない言説にのせられちゃーダメなんだよ！！私もこれからはアクセサリーをジャラジャラさせて歩きたい。