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평균 3.4
エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ。 後のチェ・ゲバラの青春時代を描いたこの作品は、彼の著書「チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記」が原作ですね。 チェ・ゲバラと言えば、軍用ベレーをかぶった姿がお馴染みで、世界的に有名なこの革命家の若き日々を描いたロード・ムービーは、新鮮で純粋な青春映画の佳作だと思います。 我々は、後にキューバ革命の闘士となり、世界中の革命に影響を与えるゲバラの運命を、その死も含めて既に知っているのだが、ここでは彼の革命家としての姿は、一切描かれない。 ゲバラの一番有名な部分を、バッサリ切り捨てることで、この映画は潔い伝記映画になっていて、無名の一青年の瑞々しさが映し出されていると思います。 特別なヒーローではなく、他の人よりも少しだけ熱い心を持った無鉄砲な青年に、私は等身大の親しみを覚えてしまいます。 革命を愛という言葉で解釈した、彼の原点が垣間見えるようなエピソードが続くが、同時にゲバラの複雑な魅力も感じられるんですね。 この人の場合、"一人十色"とでも言おうか。 ハンセン病の治療に情熱を注ぎ、自分のための最後の薬を瀕死の老婆に与えるのも彼なら、後に反革命分子を何百人も処刑するのも同じ彼なのだ。 厳しくも美しい南米大陸の大自然の中で見た、ラテン民族特有の陽気な気質と厳然として存在する階級差。 ゲバラ個人と南米の持つ複雑さが重なって見えてきます。 この旅のインパクトは、青年エルネストの中に、革命家チェ・ゲバラを静かに芽生えさせたのだと思います。 この映画の製作は、ハリウッド映画界を代表するリベラル派の俳優ロバート・レッドフォード。 政治的になりがちな人物を繊細に処理し、魅力ある映画を誕生させたと思います。 そして、ウォルター・サレスを監督に選んだ識別眼にも感心させられますね。 旅はしばしば人間を変えるが、ゲバラという革命家の誕生のきっかけが旅だったというのは、非常に興味深いと思います。 世界が変わる日を夢見て、革命に身を投じた"永久的な革命家ゲバラ"は、生涯、留まることを知らない人生を送ったのだと思います。 魅力的な旅は、同じ場所にいることを決して許さないのだ。