
dreamer

엘 도라도
평균 3.1
"映画史上永遠不滅の巨匠ハワード・ホークス監督の西部劇三部作の二作目にあたる、ホークスファン必見の映画 「エル・ドラド」" 西部劇はもとより、コメディ、ハードボイルド、アクション、ミュージカルと、あらゆるジャンルで数々の名作、傑作を生みだした、映画史上永遠不滅の巨匠ハワード・ホークス監督。 彼が元祖・西部劇の大スター、ジョン・ウェインとコンビを組んで放った、「リオ・ブラボー」(一作目)、「リオ・ロボ」(三作目)と並ぶ"西部劇三部作"の二作目にあたるハワード・ホークスファンなら必見の映画です。 "破れ帽子に赤いシャツ"、これは、ハワード・ホークス監督の名作「リオ・ブラボー」の謳い文句ですが、ホークス監督の"西部劇三部作"の2作目に当たる、この「エル・ドラド」でも、主演のジョン・ウェインは赤いシャツを着て現われます。この赤シャツばかりでなく、人物設定にも共通点があるのです。 主人公は四人。ウェイン扮するガンマン、ロバート・ミッチャム扮する保安官、アーサー・ハニカット扮する保安官助手の頑固じいさん、それにナイフ投げのうまい若者ジェームズ・カーン、この四人の男が二派に分かれた牧場主の水を巡る利権争いに巻き込まれ、正義を守って悪玉の新興牧場主一味と、壮烈な戦いを繰り広げるという物語です。 ガンマンも保安官も銃の名手ですが、保安官はアル中で、ガンマンの方は背中に弾丸が入っているため、時々、発作を起こして右半身が不随になるのです。 つまり、銃の名人が二人も揃っていながら、二人三脚なのです。深い心の傷を、無言で分かち合う二人の男が、孤立無援の中、悪玉の新興牧場主一味に戦いを挑んで行くのですが、ロバート・ミッチャムをアル中から立ち直らせたジョン・ウェインが、今度は古傷のせいでミッチャムの足を引っ張る、といったくだりが、いかにもホークス監督らしく、この映画の風変わりな魅力になっているのだと思います。 ガンマンと保安官が、教会へ逃げ込んだ三人の殺し屋を追い詰める決闘場面が特に面白く、この三人は教会のてっぺんの鐘堂に立て籠もって、立て続けに発砲します。 するとガンマンはここで一計を案じ、鐘に向かって連続的に撃ちまくるのです。 ゴーンゴーンと鳴り響く鐘の音に、耳をつんざかれて三人が逃げ降りるところを、脱兎のごとく教会へ飛び込んだガンマンと保安官が、見事な早撃ちで二人を仕留め、残った一人は、悪玉派の経営する酒場へ逃げ込みます。 その後を追いかけたアル中の保安官が、ピアノの陰に隠れている敵を察知して、抜く手を見せぬ早わざで撃ち倒し、悪玉一味の度肝を抜く場面が爽快で小気味よく、スカッとします。 これぞ、まさしく西部劇の醍醐味ですね。 そして、ラストの修羅場は、ユーモアを加味して、極めて豪快に描かれています。 発作のため右手のきかないガンマンは、左手にライフルを持って荷馬車に乗り、敵陣に殴り込みをかけます。 保安官、頑固じいさん、若者の三人は、裏口から攻め込んで、敵を挟み撃ちにしようという作戦に出ます。 早撃ちの名人である敵の用心棒と対決したガンマンは、荷馬車から転げながら、油断していた用心棒の体に弾丸をぶち込むのです。 このシーンは、左手で巧みにライフルを操るジョン・ウェインの風格さえ感じられ、やはり彼は"西部劇の王者"だなとつくづく思います。 虚ろな目を向けて、「俺をだまし討ちにしたな」と用心棒は呟きます。 「かんべんしろ」とわびるガンマン。その言葉を聞いて、「お前さんの左手に負けるとはな----」と苦笑しながら用心棒は息絶えます-------。 とにかく、セリフは洒落ているし、勝者からも敗者からも"西部男の心意気"が感じられて、非常に爽やかな気分になります。 こういう、男くさいヒーローの渋い味わい、男勝りのヒロインの登場、そして骨太でシャープな映像と語り口のうまさなど、どれをとっても、まさにハワード・ホークス監督の独壇場で、ホークス映画の醍醐味を目一杯堪能させてくれるホークスファン必見の映画だと思います。