코멘트
dreamer

dreamer

3 years ago

4.0


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싱글 맨

영화 ・ 2009

평균 3.4

この映画「シングルマン」は、キューバ危機に揺れる1962年を舞台に、16年連れ添ったパートナーの事故死を克服することができない男が、その人生を終えることと定めた、特別な一日の出来事と回想を綴る。 愛する者を失った悲しみや、絶望を描く映画ではなく、愛する者を失って、絶望の最中にある男が、それでも人生を続けていく意味を、些細な日常の中に見出していく物語だ。 主人公は男で、亡くしたパートナーも男。 その点では、色眼鏡で見る向きもあるかもしれないが、ここで描かれているのは、性的嗜好に関わりのない普遍的なドラマであって、舞台となる時代背景とあわせて、主人公の切実さを際立たせる役目を果たしているに過ぎないように思う。 主演はコリン・ファース。華には欠けるが、もともと巧い役者だ。 ちょっとした身振り、仕草や視線、表情で、自殺を思い立った男の人となりと、感情の変化を説得力をもって見せてくれる。 真面目だが、どこかにおかしみのある人物像は、コリン・ファースの得意とするところだが、周囲に迷惑がかからぬよう、完璧に仕度して、自殺に臨もうとする主人公の行動に、そこはかとないユーモアを感じさせるあたりは、彼の真骨頂だと思う。 その一方で、この映画でのコリン・ファースには、これみよがしではないセクシーさがあって、目が離せない。 全編出ずっぱりで、これはまさに、彼の演技を楽しむ映画であると思う。 主人公の「最後の一日」に深く関わりを持つ共演者は、ジュリアン・ムーアとニコラス・ホルト。 ジュリアン・ムーアは紅一点、主人公が、男に目覚める前に付き合ったことのある親しい女性という役まわり。 かなり重要な役で、見せ場もある。 ニコラス・ホルトは、主人公に好意を持ち、行動の異変を察知して、つきまとう可愛い男子学生役で、これは儲け役。 「アバウト・ア・ボーイ」の変顔の男の子だと知ってびっくり。 この映画は、グッチ、イヴ・サンローランのクリエイティブ・ディレクターとして一世を風靡したトム・フォードの監督作(脚色も)である。 これが伊達や酔狂ではない。人と人の繋がりの中に、人生の意義を見出してみせるこの映画は、なんといっても誠実で真摯な作品であるし、構成も巧みで、小品ながら堂々とした出来栄えだ。 映像的には、彼の美意識が先行して、作りこみ過ぎているきらいもあるが、決して見せかけばかりの空疎な作品ではない。 この人は、これからも本業の傍らで、映画という形での表現も続けていく人なのではないだろうか。 そうだとしたら、次の作品もぜひ観てみたいと思わせる、見事な監督デビューであったと思う。