
星ゆたか

작은 사랑의 멜로디
평균 3.5
2022.11.11 【座談会レビュー】第二十回 2022年10月25日東京・渋谷で特別上映のため来日再会した。 主人公の11歳のダニエルを演じたマーク・レスターさん64歳。 メロディを演じたトレイシー・ハイドさん63歳。共に元気な姿を見せてくれました。 欧米ではヒットせず日本・南米・東南アジアで人気の出た作品です。 出席は星ゆたか、光みちる、風かおる、雲かすみ、雨あられ、そして初参加の水きよしさんの面々です。どうぞ宜しく😉👍🎶 (星)とにかく1971年に公開され、時代が新しいアイドルを求めていた頃です。主役のマーク・レスターさんは、68年のアカデミー賞の「オリバー」(キャロル・リード監督)に9歳で主人公を演じ人気者に。あのマイケル・ジャクソンさんが同じ年齢で、すでに人気のあったマークにジャクソン5️⃣のロンドン公演の際、マイケルが会いに行って以来親友だったという話です。またマイケル・ジャクソンの子供達の代父母(ゴットファーザー・キリスト教の契約証人)でもあるらしい。 またトレイシー・ハイドさんも“隣の女の子”の親しみさで映画雑誌の表紙を飾りました。1990年代、2010年代も日本のワイドショーの〈あの人は今?〉などのたびに取材を受けて、それぞれ俳優の仕事をしていないにも関わらず、忘れないでいてくれて嬉しいと話してます。 (光)マークは両親共に俳優の家庭に生まれ子役時代から活躍しましたが、およそ20歳の頃俳優業界から引退。その後は整骨師・鍼灸師の勉強、資格を取ります。そして90年頃には自身の整骨院で、以来ずっと活躍してます。 トレイシーもその後数年女優をつ続けましたが、今は一般市民として活動してるそうです。それと共演のジャック・ワイルドさんは小柄なれどこの時17歳、その後俳優として伸び悩みアルコール依存性の果て、2006年53歳で亡くなっているそうです。 (風)何と言ってもこの作品。映画における音楽の魅力が最大限に活かされてます。 ビージーズ、クロスビー・スティルス・ナッシユ&ヤングのボーカル・サウンドは良かった❗ ビージーズの冒頭の「インザモーニング」 ヒロインに呼びかけた「メロディフェア」 二人の初恋讃歌「若葉のころ」 “結婚を意識する歌”「ラブサムバーディ」 クロスビーらの歌として。「ティーチ・ユア・チルドレン」 どれもが物語の造形に、映像と音楽としての力を充分果たしてます。 それまでのミュージカル映画に代わってこの時代に、音楽と映像の新たな可能性を切り開いた。67年の「卒業」(マイク・ニコルズ監督)のサイモン&ガーファンクルと共に忘れられない映画ですね。 (雲)音楽もですがピーター・サシツキーさん(デビッド・クローネンバーグ監督作品が有名)のその音楽に合わせ編集した撮影の、ドキュメンタリータッチもいいですね。特に郊外や外のセリフ無しの、人物の自然な表情をスケッチ風にとらえられた映像は、その後のミュージックビデオにも影響与えたんじゃないでしょうか。 メキシコのオスカー監督。 アレハンドロ・ゴンザレス・イニヤリトウさんもこの作品、子供時代に見て多大な影響を受けたと話してるとか。 (雨)この映画が公開された同じ時期に「私は好奇心の強い女」(ヴィルゴット・シェーマン監督)があり。 ボカシいっぱいのノーカットまがりの“大人ぶり”と比較。一部では「小さな恋のメロディ」のお子さまランチ風を批判した声もありましたが。 童話が子供も大人も楽しめる、《暗喩・メタファ》〈深読み〉が出来るように。 イギリスの階級格差に対する人間への訴訟のテーマが折り込まれてます。 中産階級のダニエル一家。通うパブリックスクールはどちらかといえばお金持ちの通う私立学校。教師陣営もそれに従い。古い慣習に縛らた教育方針。 欧米で酷評された点にこの学校に労働者階級のメロデイや友人のオーンショ(ジャック演じる)が通っているのはおかしいという所があるみたいですね。 (水)皆さん初めまして。いつも楽しく見聞してました。 そうなんです。その頃イギリスの階級社会は何世代に亘って固定化されているとの事で。 労働者階級の貧しい家に生育した子供は、高等教育を授けられぬまま、そのほとんどが親の水準をそのまま受け継ぐと。劇中、学校の校庭で競技会が繰り広げられる、とても愉快なシーンがあります。 あの音楽と映像の見事な編集の所。 あそこで運動があまり得意でないダニエルは、初めからこの世界は勝者と敗者に神様が決めており、仕方ないこととオーンショに言われあきらめムード。 しかし夢中になって走っている間、何回もメロディへの“好きだ”の面影が“浮かび”、死にもの狂いに走った結果、何と1等賞になったんですよ。! ゴールで力尽きて、歓声を耳にしながらバッタリ気絶。 恋する気持ちは神様のルールさえ変える? なんてネ。 これはラストのダニエル達の結婚式の成就という学校への、人生社会に対する《造反》に継がりますよね。 それから個人的なオススメとして。 「リトル・ロマンス」(ジョージ・ロイ・ヒル監督・79年作品)もとても素敵な少年少女ラブロマンスです。ダイアン・レインの少女時代の一番輝いた時の作品。 (光)テーマの要素として。 『大人社会からの独立戦争』というのがあって。 爆弾マニアの少年と少年少女のトロッコの逃走は。 『Don´t trust over thirty』 「30歳以上は信用するな」 という時代の雰囲気があった訳です。 ♪メロデイフェア♪という歌の中の言葉に。 『泣き顔の娘は誰だろう。人生のレースの厳しさを深く感じ、顔のしわを見せないで。忘れないで。君は女の子なんだ。人生は雨でなくメリーゴーランドさ、髪に櫛を。美しくなるために。』 (風)歌の詩といえば。 ♪ティーチ・ユア・チルドレン♪は 『生きていくには掟がある 過去なんてただサヨナラさ 世の中を渡るには 自分になりきるのさ 子供たちに教えてとくがいい。 世界はゆっくり過ぎていく。君たちの夢を親に語るがいい。何と言われようが 顔をみただけで分かる 君たちを愛していると。』 (雨)同じく♪ラブサムバーディ♪は。 『一筋の光 僕は命を捧げて君と生きたい。 一つの道 みんなが僕にいう。その道を歩めと。 だがもし僕が君を得られなかったら何になる。 僕のように誰かを愛するということが どんなことなのか 誰にも分からない。』 それぞれの歌が幼い二人の心情を支え、時に代弁してますね。 (雲)脚本は後に監督作品でも数々の傑作を残しているアラン・パーカーさんです。主な作品には。 「ダウンタウン物語」(76)「ミッドナイトエクスプレス」(78)「フェーム」(80)「バーデイ」(85)「ミッシッピー・バーニング」(88)などがあります。惜しくも2020年76歳でお亡くなりになりました。 (水)全体的には子供達の元気な自然の日常の動きがとてもいいのですが、特に二人の家庭の中の両親や祖母などの描写が、それぞれ中産階級、労働者階級と微妙に違い面白い。どちらも家庭らしさはあるんですけど、どこか少しずつズレている。 メロディが街頭に売りにくる金魚屋さんに自分の服を持っていって金魚と取り換え、途中馬のコンクリートの水飲み場に一瞬その金魚を離してやる所は、彼女の立場・状況をうまく見せてました。 (星)監督のワリス・フセインは当時33歳。 映画の意欲作というと、とかく現実の醜悪さと苦悩を重厚に描いたものが評価され安い。 しかしこの作品のように、幼い少年少女の世界を微笑ましくも、愛すべきミズミズシサで描いた、一種の《未来の方を向いた映画》であることが重要なんです! 過去の人間の歴史の因習や束縛にわずらわされることのない。 幼い希望に満ちた、未来に向かって育ってゆく純な魂の世界です。 そしてその純な可愛いらしさに溺れキレず、「学園造反幼年ドラマ」に見事に成功した作品でした。 そのナイーヴな生命力とテーマを結びつける力になっているのは、イギリス映画独特のドキュメンタリー精神と言われました。 是非初めての人も、かつて何気なく見た人も一度、あの当時のロンドンの街風物や、息づく幼い純な魂のフォットジェニックを音楽と共に堪能して下さいませませ。 それではありがとう😉👍🎶ございました。