코멘트
星ゆたか

星ゆたか

4 years ago

4.5


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로미오와 줄리엣

영화 ・ 1968

평균 3.4

2022.2 今まで何度も映画化され、そしてこれからも、解釈や表現方法を変えて語り続けられてゆくであろう、シェイスピアの古典物語である。元々は遠く中世の吟遊詩人が語っていたものが伝承され、1530年頃イタリア人によって初めて文章化され、イギリスに渡り、詩であったものを、シェイクスピアが1597年に戯曲にしたという長い歴史がある。 本作は1968年のフランコ・ゼッフィレッリ監督、当時15歳のオリヴィア・ハッセイ(ジュリエット)と、16歳のレナード・ホワイティング(ロミオ)が演じた作品だ。 なんといっても、その二人の若々しい動きを前面に打ち出した演出。互いに好き合った気持ちを抑え切れず、神父が仔犬のじゃれあいを抑えるかのような振る舞い。時間が限りなくあるはずの若者なのに、時を待てないが故に悲劇的結末を迎えてしまう作劇は、忘れがたい。 衣裳デザイン賞(アカデミー賞)のダニーロ・ドウナーティのシンプルな色合いの斬新さ。ロケ地・イタリア撮影(これもオスカー受賞のパスクアーレ・デ・サンティス)の古風な風景の中に新鮮な息吹を与える。 そしてまた、ニーノ・ロータの名曲は『道』と同様、フィギュアスケートの世界では、羽生結弦さんを始め数々の選手に愛用されている。   特に私は劇中、声がよく歌のうまい青年が宴に招かれ披露する ♪what is youth‥?♪という歌唱の、サウンドトラック盤(ビデオのない時代にはよくあった、他にセリフ音も少し入る)を聞いては、この映画を愛でた思い出がある。 古い因襲やこだわりに新しい者が犠牲になる歴史は、残念ながら、世界のどこかで、血の涙を流し繰り返されている。その悲しみを、慰め、しずめるのは、あのスウィートで気品あふれるメロデイなのである。