野村芳太郎の映画「鬼畜」は子供に同情して胸が苦しくなりますが、 これは子供が可愛くなくて、泣き声や性格も可愛くないのであまり同情出来ません。 けど、たぶん、そう言うのを狙って作った作品なんじゃないでしょうか。 子供が虐待やネグレクトを受けていても、子供が可愛くないので、虐待している主人公側に同情してしまう。 見てる側がそれに気付くと後ろめたさを感じる作品だと思いました。 . 主人公達が監禁されて逃れられない状況で、 自分の子供でも無い子供を育てさせられるっていう、 極限状態だから仕方ないと思うかもしれませんが、 それは「鬼畜」の嫁も一緒で、貧困から逃れられない状況で、 知らない女が自分の旦那と作った子供を育てさせられてます。 子供が我々と違うから情が湧かないのは仕方ないと思うかもしれませんが、 なら人種が違う子供には情が湧かないのか、価値観が違う子供になら情が湧かないのか。 . 実際、多くの人は雲を嫁と子供の2人で眺めてるシーンで子供が可愛いと思ったはずです。 ただ、その後、自分達と違う生き物だと知って情は無くなった人が多かったんじゃないでしょうか。 . おそらく赤ちゃんが届いた時の「育てれば解放される」は本当だったんだと思います。 愛情を持ってちゃんと育てれば、主人公側に着いてくれて脱出の手助けをしてくれたと思います。 実際、モノマネごっこではモノマネをしてくれましたからね。 . 虐待やネグレクトをした親が、 大きくなった子供に捨てられるのは当然の結末だと思いました。