ノルウェーの町オサネで長年にわたり家具店をやってきたハロルド。 突然、隣にIKEAができて自分の店は閉店。 妻も急逝してしまいハロルドは復讐のためIKEAの創業者カンプラードを誘拐する…そんなお話。 ノルウェーとスウェーデンが舞台で、北欧映画独特のシュールな描写が多いです。 ハロルド本人はいたって真面目、仏頂面で次々と行動するけどどこか可笑しい。 全身にプチプチを巻いて住居侵入するも動く度にプチッと音が出ちゃうとか。 たまに笑いのポイントがわからない所もあるけど、北欧映画では慣れています。 16歳の女の子エバを含んだ三人の誘拐道中エピソード。 誘拐する側とされる側が氷の湖に落ち、裸で温め合うとか、ゆるい展開でした。 雪の降り積もる景色も良いし、何と言っても今はなくなってしまったサーブの車が懐かしかった。 ハロルドのサーブは古いけど雪道をパワフルに発進する姿がカッコ良かった。 最後は動かなくなったけど…。 ハロルドが最後に笑うのはカラ元気？ でも不精息子との関係も新たに始まる余韻で終わります。 とにかくシュールな作品、でも割りと好きですよ。