
ひろ

붉은 수염
평균 3.8
山本周五郎の小説「赤ひげ診療譚」を原作とし、黒澤明監督が映画化した1965年の日本映画 ・ ヴェネツィア国際映画祭サン・ジョルジュ賞、最優秀男優賞(三船敏郎)を受賞した ・ 長崎で和蘭陀医学を学んだ青年・保本登は、医師見習いとして小石川養生所に住み込むことになる。養生所の貧乏くささとひげを生やし無骨な所長・赤ひげに好感を持てない保本は養生所の禁を犯して破門されることさえ望んでいた。しかし、赤ひげの診断と医療技術の確かさを知り、また彼を頼る貧乏な人々の姿に次第に心を動かされていくのだった…。 ・ 日本映画の危機を救うため、自宅を売却してまで制作費を調達し、2年もの歳月をかけて完成させた超大作にして大ヒット作品。山本周五郎に「原作よりいい」と言わしめた、黒澤ヒューマニズム最高傑作。黒澤映画最後の白黒映画にして、黒澤映画不動の主役・三船敏郎が出演した最後の作品でもある。 ・ 「赤ひげ」というタイトルだが、実質の主人公は保本で、知識だけの世間知らずが、現場を経験して成長していくといった物語。患者のエピソードがいちいち深くて感動的。赤ひげ自身がいない場面でも、赤ひげの存在が影響しているのが素晴らしい。政治は何もしてくれないとか、まるで現代のことを言っているみたい。 ・ 赤ひげを演じ、二度目となるヴェネツィア国際映画祭主演男優賞を受賞した三船敏郎。実質は主人公じゃないのに、作品全体、出ていない場面にまで存在感を出していたのがすごい。白黒映画なのに、本当にひげを赤く染めてたっていうんだから頭が下がる。 ・ 保本を演じた加山雄三。若くていまと全く顔つきが違うけど、黒澤映画で実質の主人公を任されるんだからすごい。俳優を辞めようと思っていたらしいが、この作品が転機になったらしい。 ・ 患者の佐八の語りは惹き付けられた。この役で注目を浴びたのが若き山崎努。おとよを演じた二木てるみも素晴らしかった。ブルーリボン賞の助演女優賞を当時の最年少である16歳で受賞しただけある。娼家の女主人を演じる杉村春子。日本のあらゆる女優の演技を観てきたけど、この女優は別格の領域。 ・ 小津安二郎作品の看板俳優である笠智衆や溝口健二作品の常連である田中絹代という大物を脇役で出演させて、2人の巨匠へのオマージュにしているのが、映画ファンとして嬉しくなってしまう。 ・ この映画には現代に必要なものがたくさん描かれている。赤ひげのように態度で示し、若者を引っ張っていくリーダー。人と人の心の繋がり。どれもいま必要なものばかりだ。国会でくだらない議論をするなら、「赤ひげ」を観て勉強した方がいいと思う。