ん〜こりゃ嫌な方へ向かいそうな映画だなぁ〜と凹みだす気持ちを立て直しつつの鑑賞。 特に一緒に風呂に入るって、バカ過ぎる！とか。 全体的に表層的で、かといって韓国独特の開けっぴろげな悪意や毒気溢れる、がしかし愛すべき地方のパワーを描くではない、薄味で出汁も効かないシナリオが焦ったい。 ただ、成長期の童女の肢体のアンバランスさが宇宙人みたいで、演技も際立つ存在感のキム・セロンが凄い！彼女でもっている映画。ペ狙いだったんですが。 しかも成長するし！ だがしかし、ラストシーンの秀逸さはなに⁈ これを撮りたいが為の序章だった⁈ ウィスパーヴォイスが被る幻想的な曲（残念ながら未発売）をバックに、土砂降り（予兆）の中を運転する女性と、助手席で寝ている少女。しかし少女はもはや童女ではない。 こんな『含み』を感じさせる映像を撮れるんなら、全編その路線で、少し突き放す様な、解釈を委ねる様な映画になれたのに。詩的な。 最後に〜成長期のキムをもっとしっかり描いて欲しかった、、、2度と無いんだし。