코멘트
2019年21本目は『君の名前でぼくを呼んで』のルカ・グァダニーノが自身のイメージとはかけ離れたゴアホラー『サスペリア』をまさかのリメイク。 しかもその中身はオリジナルの要素からほど遠い、極めて政治的・宗教的な文脈をはらんだ一大叙事詩であり、それと同時に監督の芸術的才覚が爆発しまくったような…何と表して良いのか言葉に困るカオスな一作でした。これ間違いなくオリジナルのファンには受け入れられないと思います。 この物語のあちこちには「対立と分裂」が散りばめられています。なにしろ時は1977年、舞台となるスクールは東西を分かつベルリンの壁の近くに建てられていますし、ドイツ赤軍のテロ活動によって国はズタズタに引き裂かれています。 そんな中で魔女たちもまた内紛によって袂を分かち、生ずる混乱を生け贄によって沈めようとするのです。卓越した力を持つ二人のヒロイン、スージーとマダム・ブランは複雑な感情の波に人格を引き裂かれつつ、どのような決着を迎えるのでしょうか。是非、劇場にてその末路をご覧ください。 ダリオ・アルジェントが産んだ猟奇的ホラーにわざわざ政治色を加えたのは、敵対意識を利用して人々を洗脳した第三帝国の有り様に現代社会の世相を重ねたからではないでしょうか。しかし、本作のラストシーンでは、描かれ続けてきた「対立」を「無償の愛」が包み込みます。 グッタリ&難解な一作ではありますが、最終的にはやりきった監督のほとばしる熱意に、心動かされてしまうのでした。
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