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아마겟돈 타임
평균 3.2
1980年のニューヨーク、クイーンズ地区が舞台。 ユダヤ系の白人家庭で暮らすポールは6年生になる初日を迎える。 担任の先生も替わり、さっそく目をつけられるポール。 さらには留年した黒人のジョニーも叱られ、2人は仲良くなる。 そんな2人が起こしたある問題が2人の人生を大きく変えていく、そんなストーリー。 監督自ら脚本を書き、自身の少年時代を描いたとのこと。 はじめはいろいろなシーンに好意的な目を向けられなかった。 中流家庭で暮らすポールが家族や親族が集まる食卓で母(アン・ハサウェイ)の作ったご馳走があるのに中華を頼もう、と勝手にデリバリーを依頼する姿。 絵が好きで芸術家になりたいポールは郊外学習でも勝手に行動したりする。 担任はそんな生徒は許せなくて、ポールとジョニーを厳しく罰する。 でも考えてみたらポールだけでなく家族はみんな変なのかも。 PTA会長の母は教育委員に立候補する予定。 父親はユーモアはありそうだが突然体罰もする。 この辺は両親揃って体裁やの印象もある。 ポールの兄は優秀なので私立の高校に通うが威圧的。 それでもポールには理解者である祖父アーロン(アンソニー・ホプキンス)の存在が大きい。 祖父によるとウクライナのユダヤ系だった祖先が殺されたので、ウクライナを出て、ポーランド、デンマーク、リバプールへ、そしてアメリカに渡ってきた。 ユダヤ系として差別され苦しんだ過去が大きい。 ポールがジョニーと起こした大麻事件。 さらにジョニーの寝場所がなく、ポールの庭先の小屋で過ごしたりと黒人であるジョニーの人生もかなり厳しい。 祖父の助言通りにポールの教育を考え、兄と同じ私立に転校するポール。 そんな中でポールとジョニーが考えた計画はうまく行くとは思わなかった。 白人であるポールは父の知り合いの警官の口添えで無罪放免になり、黒人のジョニーは拘束される。 父がポールに言った言葉… 「人生は不公平だ」 「時としてひどい扱いを受ける人々がいる」 それが一番印象に残ったシーンでした。 過去の苦しい時期を生き抜いた祖父の存在は大きい。 祖父の幻が言う「戦い続けろ、屈するな」、その言葉が監督の今に生きているのは伝わってきた。 時はレーガン大統領選出が決まり、自由や希望が溢れるアメリカで軍拡も進む。 そして根底にはずっと続く人種間の差別や生きにくさもある。 それは今もまったく変わらないし、そんな時代を「高潔であれ」と生き抜く強さは本当にあるのだろうか。 ラストに学校を出るポールの姿、彼はその後何を考えるのだろう。 映画には今一つのれなかったが、世の中は当時と変わらず、世界は混沌に満ちている。 人種差別だけでなく分断も突き進むような予感がする2024年に観た「ある日々の肖像」でした。