
cocoa

당나귀 EO
평균 3.3
原題の「EO」はロバの名前。 ポーランドの巨匠イエジー・スコリモフスキ監督の久しぶりの長編で、ロバの目から見た人間社会の愚かさを描いたポーランド、イタリア合作映画です。 サーカス団で暮らしていた灰色のロバ、EO。 優しいカサンドラと組んで幸せに暮らしていたが、サーカス団は解散する。 その後、EOは動物保護施設などに運ばれるが逃げ出し放浪の旅が始まる…そんなストーリーです。 まずロバのEOがとても可愛い。 優しい瞳で静かに周りを見つめるEO。 映画自体が台詞が少なく、さらにEOもおとなしいのでEO目線のスクリーンに集中できました。 田舎の農場に連れてこられたEO。 そこにはたくさんのロバがいるがEOは孤独を好んでいる。 障がいを持つ子どもたちの療養をする場所なのか、農場主も優しそう。 そこにカサンドラが男とやって来てEOの誕生祝いに人参マフィンを持ってくる。 久しぶりのカサンドラとの再会。 でも男を選んだカサンドラはバイクで去っていく。 もちろん柵を壊して追いかけるEO。 でもロバの脚では追い付けない。 その後もあちこちを放浪するEO。 サッカーチームの歓待から敵チームの虐待。 いろんな人間によってEOの行き着くところはどこになるのか。 画面が赤くなったり、不思議な動きをするロボットが出たり、EOの未来は不穏な予感が…。 ポーランド人の運転手が惨殺された事故現場から勝手にEOを連れ出す男。 屋敷で待っていたのは公爵未亡人。 何と演じるのはイザベル・ユペール! 彼女は最近は何の作品でも出てくる印象。 さてさて、最後の大きな農場ではたくさんの牛たちが移動している。 その中にはもちろんEOの姿が。 牛たちが進むコースがうまく狭まっていき、その先で聞こえる不穏な音…。 屠殺場のシーンは切ないが、これが日常的なのだろう。 (EOがサラミになってしまう…) サーカスでカサンドラと暮らしていた時が一番幸せだったEO。 それはある意味 檻の中の暮らしだけど。 一匹で荒野に出て自由に動けるから幸せだとは限らない。 優しそうな眼をしたEOに外の世界はどう映ったのかわからない。 なかなか面白い着眼点で作られた作品でした。 EOを演じたのは6匹のロバとのこと。 首の人参ネックレスから人参を食べるのは可愛かった。