코멘트
2020年122本目は、80歳を過ぎてその正体を世間に知らしめることとなった老女を描く『ジョーンの秘密』。 ------------------------------------------------------------ 御歳85歳のジュディ・ディンチが運命に翻弄された女スパイを演じるも、本作で注目に値するのはどちらかと言えば若かりし頃のジョーンを熱演するソフィー・クックソンでしょう。また、ジョーンがスパイ活動を始めるきっかけが広島や長崎の原爆投下だったという展開は、日本人からすれば他人事のように思えません。祖国に対する愛と世界平和を願う気持ちの間で葛藤するジョーンに、知らず知らず共感したくなります。 ------------------------------------------------------------ が、これが全部嘘なんですよね…。本作の罪深いところは、「実話にインスパイアされたフィクション」であるにも関わらず、最後のスタッフロール直前にモデルであるメリタ・ノーウッドの経歴を画面に映し出して、さもメリタ=ジョーンと錯覚させてしまう点にあると思います。経歴も歴史も名前すらも違う人物の話なのに、最後に本人の力を借りようとするのは行き過ぎに感じてしまいます。 ------------------------------------------------------------ 実際のメリタは両親から徹底的に教育を受けたガチガチの共産主義者で、物理学を学んだこともなく当然「アイソトープ理論」を生み出してもいません。大戦が始まる前からずっとスパイ活動に従事しており、原爆をきっかけに改心した逸話もありません。2人の男性の間で揺れ動くメロドラマ要素も作り話で、メリタとジョーンの間には何ら共通項はないというのが事実です。そのあたり割りきって見ないと、冷静な判断が下せない1本でしょう。
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