코멘트
いずれ来る死の恐怖を紛らわせるために、毎年1本映画を撮り続けるウディ・アレンの第…何作目?50作はいってないか。こんなにお客さんが入り、こんなに沸いてたのは初めてでした(特にS.カレル周辺)。 評判はイマイチだけど、僕は楽しめました。贔屓目もあるかもだけど。"「ラ・ラ・ランド」は物語の出来が甘く、歌とダンス以外評価できない"って風潮が一部にありますけど、今作は「ラ・ラ・ランド」から歌とダンスを抜いたようなやつです。けれど、アレンの手にかかると凄く面白い。逆に「ラ・ラ・ランド」はアレンっぽいんだ、って気付かされたほど。いつものあの、"人生なんて、神の掌の上でやる、タチの悪い運だめしゲームみたいなものさヤレヤレ"的な。ただ、今作はシニカルさは強くなく、どうしようもないひとの性(さが)と運命を、少し遠目にそっと見つめる感じ。 「ブルージャスミン」のラストのK.ブランシェットの表情は素晴らしかったけど、今作の主人公とヒロインが最後に見せる表情もなんとも言えない哀愁が漂って、負けてない。過ぎ去ったものは、もはや追憶の中にしかないんだ。B.ライブリーも出番は少ないもののゴージャスで良かった。 西海岸でアレンが撮影するのって珍しいですよね。ハリウッドが空虚でつまらなさそうで、NYが素敵に見えるのは、やっぱりアレン映画だからでしょうね。 80年台半ば以降、撮影監督が替わるたびに徐々に暖色が強くなるアレン映画のルックだけど、今作はついに真打ヴィットリオ・ストラーロが担当。話の内容に比べて画が濃ゆい!って思ったけど(だってハリウッドがいつも黄昏どきなんだもん)、すぐに慣れたし、これはこれで雰囲気たっぷりで、何よりここぞというシーンの光と影の描き方はさすがです。眼福。
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