
ジュネ
10 years ago

갓 블레스 아메리카
평균 3.3
主人公のフランクは世の中全てに腹を立てているというよりも、現代のアメリカに対して失望している人間だと言えます。かつては自由や平等の国として世界のトップに立っていたアメリカですが、テレビをつけても音楽を聴いても、弱者や部外者に対する差別や偏見・非常識に満ち溢れており、すべからく人々を突き動かしているエネルギー源が『怒り』というこの状況は異常そのものでしょう。しかし、これはアメリカに限らず全ての国に当てはまることでもあり、決して他人事とは言えないはずです。 そのテーマは非常に有意義で描く価値のあるものだと思うのですが、それを全て長ったらしい説明セリフでフランクとロキシーに言わせてしまうのは面白味に欠けます。特に最後の最後、桐谷監督の『キャシャーン』よろしく、映画の一番大事なテーマを演説口調で喋りだした時にはがっかりしました。 狙いは全く別のところにありますが、本作の前にはどうしてもあの傑作『スーパー!』の存在がちらつきますし、見劣りしてしまうのは否めないでしょう。