『ビニー 信じる男』のビニー・パジェンサの再起戦（実際は2戦目）の相手、パナマ🇵🇦の英雄"ハンズ・オブ・ストーン（石の拳）"ロベルト・デュランの伝記映画。 当時のパナマ🇵🇦はパナマ運河の所有権を巡りアメリカと激しく対立しており、アメリカ憎しの機運がシュガー・レイ・レナードに勝つことの意味をより大きなものにしている時代背景もわかりやすく描かれています。 後にロベルトの妻となるフェリシダード役アナ・デ・アルマスが美しすぎて、名トレーナー、レイ・アーセルを演じたデ・ニーロが霞んでしまうこと、いろんなエピソードを中途半端に盛り込んだことで全体的に描き方が浅く、ボクシング映画としてのハングリーさに欠けるのがもったいない。 デュラン役エドガー・ラミレスもなかなかいいし、デ・ニーロの抑えめな演技やカットワークもかっこいいし、最強のジュニア・ミドル級選手と言われるデュランを知るにはわかりやすい作品。