
motoyAlive
3.5

페인티드 버드
영화 ・ 2019
평균 3.5
全編モノクロ映像で描かれた孤独な少年の地獄放浪記。 《あらすじ》 第二次世界大戦中、東欧のとある国に住む叔母のもとにホロコーストを逃れ、疎開してきた少年が主人公。ある夜、叔母の病死とともに家が全焼してしまい、住むところを失った少年は彷徨い歩くが行く先々で見た目が違うことユダヤ人であることで差別をされ、幾人もの大人たちから酷い仕打ちを受けることに…。 《感想》 始まって早々フェレット的な小動物が少年たちによって焼き殺され、動かなくなるまでそのシーンを見せられ、この映画やばいなと思ったら、案の定、3時間弱ひたすら暴力、暴力、暴力。子どもへの虐待、動物いじめ、DV、ナチスやソ連による虐殺など。主演の子役の子がPTSDになってしまうんじゃないかと心配になるくらい、見ている側もかなりキツい作品。 セリフも少なく、語り部もいないので、細かな情報は分からないまま進んでいくが、難解な映画という感じではなかった。とにかく画で見せる作品で、暴力描写をスプラッター映画のようなエンタメとして見せるものではなく、リアルに描いているからこその強烈なインパクトがあった。 異端と見なされた少年はまわりから残酷な仕打ちを受け続け、序盤はずっと受け身であるが、暴力に浸かり、神にも見捨てられたことを悟ると、何のためらいもなく人を殺せるようになってしまう。描き方は違えど、時計仕掛けのオレンジのような人間誰しもが持つ潜在的な暴力性をありのままに描いた作品と感じた。 少年を襲うカラス=無抵抗な少年を襲う人間、白く塗られた小鳥=異端と扱われる少年などたくさんの動物が出てくる映画で、どれも人間のメタファーとして機能していて、この意味を探っていくとより物語が深く理解できるような気がした。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 以下ネタバレ注意 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ① マルタの章:足湯老婆の病死と自宅全焼、地獄の幕開け ② オルガの章:カラスに襲われ危機一髪、高熱を砂風呂で治す呪術師 ③ ミレルの章:使用人の目をくり抜く嫉妬丸出しDV男 ④ レッフとルドミラの章:鳥飼いの男と村人から股に瓶を刺される性にオープンな女 ⑤ ハンスの章:脚を怪我し用無しと見なされた馬と心優しきナチスの老兵 ⑥ 司祭とガルボスの章:優しい司祭と小児性愛者からの虐待 ⑦ ラビーナの章:老人の後はヤギとも獣姦してしまう性依存症の女 ⑧ ミートカの章:“目には目を歯には歯を”生きる術を教えてくれた心優しきソ連スナイパー ⑨ ニコデムとヨスカの章:終戦によりホロコーストを生き残った父親との再会、そして自分を取り戻す